今回の勉強会では、11月1日に行われたダライラマ法王との対談「地球の未来への対話」に向けての草案として、清水先生がお考えになっていた内容を中心にお話がありました。
先日の対談と合わせて、今回のお話を聞くと、その臨場感が思い起こされるところもあり、又、そのときに、「ここはもっと聞きたかった」と思うところへの理解を更に深めるという意味でも、学ぶところが盛りだくさんでした。
科学と宗教の対立をどう乗り越えていくのかという問題は、転換期における大きなテ-マですが、その中でも、科学を否定することなく、まず受け入れた上で、鋭くその問題点を投げかけていく仏教者としてのダライラマ法王の姿勢には、私たちも大いに学ぶべきところがあるように思います。
勉強会では、法王の著書の中でも提起されている、生物進化の問題、意識の問題、そして遺伝子操作とクロ-ン技術についての問題が、主なテ-マに上がりました。
清水先生が、法王からの一つ一つの問いに答えるかたちでお話になる内容をお聞きしていると、場の研究と仏教の共有できるところも、明確になってくるようです。
人間がまるで地球の支配者のように振舞ってきた、これまでの私たちの社会。
それは、天体の天動説のように、人間中心に世界をみる、いわば自己中心的な視点であり、人間が、他の生き物たちをあたかも支配しているような考え方もここから起こっていると言っても過言ではないでしょう。場の研究の中でも重要な、存在の天動説から存在の地動説への転回。それは、他の生き物たちと共に存在している宇宙空間(場)の発見でもあると清水先生は、述べられています。
私たちが、今、この瞬間にも生かされている地球という居場所。その地球という居場所における大切なルール。それが、二重生命性であり、共存在の原理でもあります。
そして、ここで重要となってくるのが、それぞれが、自らの命のはたらきを地球に還しながら、生と死を循環させ、地球の〈いのち〉を続けていくという、場の研究でいわれる「生命の贈与循環」ということになると思います。この地球のル-ルを無視してしまったままでは、私たちの末来に向けての生きていく希望も閉ざされてしまいます。
仏教も、科学も、きっと、この二重生命性と共存在の原理の下に繋がっていけるはずです。
今回、清水先生が述べられた「“どのような地球を末来に残したいのか?”と自分に問いかけて“このことこそ”と自分自身が確信する地球のイメ-ジをつくることが必要です」という言葉はとても印象に残りました。
きっと、その思いが、一人ひとりの生き方の中で、何よりも強い使命感に変わる時に、新しい私たちの末来も、もたらされていくのだと、改めて感じさせられた次第です。
今回は、清水先生の喜寿のお祝いを兼ねて、休憩時間には、ケーキ!そしてマフラ-のプレゼントもあり、とても温かい雰囲気の勉強会となりました。ご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました。