カメ:ねえねえ、ウサギさん
物事を考えるときって・・・
ああじゃないか?こうじゃないか?って言うよねえ
その、こう?とか、ああ?とかって
どこから来ているんだろうね?
ウサギ:カメさん難しいことを言うねえ
そりゃあ、これまでの苦い体験からじゃないの?
カメ:なるほど・・・
ウサギ:これまで、学んだ知識からっていうこともあるよね
カメ:はあ・・・
じゃあ、その元となった知識ってどこから来てるの?
正しいの?間違っていないの?
ウサギ:理屈っぽいねえ、カメさんは。
それは教わった先生にでも聞かなきゃあ分からないよ
カメ:その先生が、どんな考えを持ってたのかで、随分違ってきそうだよねえ
ウサギ:考えたこともなかったね~。
でも、この情報がこうだから、こうに決まっていると考えることと
この考え方から、このことを考えてみるとこうなる!というのでは
確かに随分違いがあるよねえ
カメ:最初から、答えが決まっているということと
どう考えていけば良いのかが分かるということは
一見、似ていて間違えそうだけど
ほんとうは、全く違うことなんだよねえ
ウサギ:僕らの森も、四季折々で、いろいろ変わるからねえ
あのとき、確かにあった食べ物が、いつまでもあるとは限らないしね
そうなると、情報だけじゃあ上手くいかないってことになる訳だね
カメ:そうそう、この森がどう変わっているのかも分からないで、食べ物の知識だけで生きていくことには、無理があるものね
ウサギ:そうなると、やっぱり、こんな時にどんな風に考えて、前に進んでいけばいいのかっていう、「知恵」みたいなものがどれほど大切なことなのかが身にしみてくるようだね
カメ:人間の世界では、思想っていうのがあるみたいだよ。
ウサギ:思想か。でも今の人間って、頭でっかちで、情報だらけって言う感じだね
カメ:ほんとそう。ちょっとここらで、人間も考え直して欲しいもんだねえ
僕らが生きていけない場所には、人間だって生きていけないもの
その「思想」っていうのを使って、この森の友達とどう付き合っていけるのかを
考えて欲しいよね
ウサギ:ほんとうにそうだねえ。でも、気がついてくれるだろうか、僕らの声に・・・
カメ:僕は、楽しみにしているんだけどね。