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今回の「福島からの声」は、詩人みうらひろこさんの詩集「ふらここの涙~九年目のふくしま浜通り~」から「陸奥(みちのく)の未知」という詩をご紹介させて頂きます。
ロシアによるウクライナ侵攻は、ますます長期化の様相を呈し、新型コロナウィルスの蔓延も規制緩和が為されてきたとはいえ、まだまだその終息は見えてきません。
こうした問題は世界経済の混乱だけでなく、未来の環境問題にも大きな影を落としています。
東日本大震災から12年を迎えた今、私たちに何が問いかけられているのでしょうか?
日本ではCO2問題を盾に取っているかのように、原発の再稼働の機運が高まりつつあります。先日もニュ-スを見ながら「空のCO2が数値の上で少なくなれば、大地が汚染され、故郷が奪われ続けても良いのか!」と思わず声を上げてしまいました。
福島の原発事故の問題に学ばず、深い反省の見えない原発依存回帰のような日本の動きには、強い怒りと憤り、そして情けなさすら覚えます。
「福島からの声」は私たちの〈いのち〉の居場所からの声です。私たちはこの声を風化させることなく、一人ひとりの〈いのち〉の問題として世界に警鐘を鳴らし続けていく努力をこれからも決して怠ってはならないと思います。
みうらさんの今回の詩、「陸奥の未知」を読み返しながら、そのことを改めて感じさせられ、身が引き締まる思いでこの文章を書いています。
本多直人