ネットを介した勉強会


場の研究所では、2020年春より対面ではないオンラインでの勉強会である「ネットを介した勉強会」を行っています。

このページは、その「ネットを介した勉強会」の紹介と、参加のための方法を説明しています。

 

お知らせ

2022/06/17(金)
清水先生の参加方法が以下のように変わります。

1通目とおしまいのメール、余韻メールなどはこれまで通りですが、2通目、3通目は基本的には返信なしとなります。

理由は、負担の軽減です。

ただし、「共演はしないけれど、演奏の最中は作曲家として責任をもって演奏にかかわり、必要に応じてコメントさせていただきます」とお伝えいただいておりますので、ある意味、これまで通り、勉強会は進みます。

ご安心ください。


目次

このページでは、以下のことを説明しています。

1)「ネットを介する勉強会」への参加の方法

2)「ネットを介する勉強会」への参加にあたっての準備

3)「ネットを介する勉強会」のスケジュール


1)「ネットを介する勉強会」への参加の方法

「ネットを介した勉強会」では、「場の理論」の学習の場を更に広げていきたいと考えています。

(対面の)「勉強会」が、場の研究所で開催できなくなっておりますので、今、唯一の活動となっているのは、毎月、オンラインで実施している「ネットを介した勉強会」です。

オンラインと言っても、ビデオ会議のような方法ではありません。

メール(メーリングリスト)を使い、往復書簡のようにやりとりします。

最初の短い論文(勉強会では「楽譜」と呼んでいます。)に、皆さんから返信をいただき、その皆さんの返信をお互いに読み、感じたことを2通目の返信とします。同様に3通目の返信までが勉強会のやりとりになります。(詳しくは、以下を。)

こちらのページでは、その「ネットを介した勉強会」に参加するための方法を説明しています。

以下説明をお読みになった上で、必要事項を添えてお申し込みください。

 

手順概要)

以下資料1で紹介している電子書籍「共存在の居場所:コロナによって生まれる世界」(清水博)や当ホームページのメールニュース(バックナンバー)などを読む。

「場の理論」について、一緒に学習していきたいと感じたら、勉強会への参加表明を行う。

参加表明をいただいた方々へは、毎月初に、その月の参加の是非を確認し、参加の運びとなります。

 

※ 「ネットを介した勉強会」のこれまでの経緯や概要は、メールニュースを通してお伝えしております。以下のリンク先、メールニュースのバックナンバーで、2020年6月号より後をご覧ください。

>> メールニュースバックナンバー

 

参加表明について)

参加表明していただくと、毎回の勉強会への参加の確認連絡を受け取ることとなります。

その月の勉強会に参加可能な場合は、参加の意志を連絡していただき、参加となります。

(注意 勉強会は仕組み上、定員を設ける予定なので、必ずの参加はお約束できません。ですが、小さな会ですので、ある程度臨機応変に対応していきたいと考えています。)

参加表明の際は、先の電子書籍の読後の感想と勉強会に期待するご意見を添えてください。

 

(更新 2025/04/20)


2)「ネットを介する勉強会」への参加にあたっての準備

参加の準備として、以下のことをお願いしています。

 

勉強会の基盤としている資料である、電子書籍「共存在の居場所:コロナによって生まれる世界」(清水博)をご一読ください。

 

資料1:「共存在の居場所-コロナによって生まれる世界-」(電子書籍)

電子書籍への直接リンクURL: https://r.binb.jp/epm/e1_156870_21082020140201

(詳しくは場の研究所のリリースページを参照してください: https://www.banokenkyujo.org/kyousonzainoibasyo20200821/

 

この勉強会で学んでいく上で参加者全員に読んでいただくものとして、「共存在の居場所」を用意しました。

毎回の勉強会は、その回毎に独自の資料が用意されますが、「共存在の居場所」が基盤となって話題が展開して行きますので、一読願います。

 

資料2:「場の理論の基礎」

「共存在の居場所-コロナによって生まれる世界-」を読み進める際の参考にお使いください。

 

「場は、多様な存在者を(多様な役者を舞台が包むように)柔軟に包んで、それぞれの存在を位置づける活きであると考えて、〈いのち〉という生きものの活きから出発して、その基礎を以下のように考えてきました。つまり、多様な存在者の共存在の歴史的な基盤になるのが場ですから、これから多様な人びとや生きものが地球の上で一緒に生きていく上で必要になるのです。」

 

>> 「場の理論の基礎」へのリンクURL: https://www.banokenkyujo.org/netbenkyokai/ba-basic/

 

(こちらも参考になるかと思います。「場の研究所で使われる特徴的なことばについて」 https://www.banokenkyujo.org/banokotoba/ 

 

勉強会について

先ず、勉強会では、清水先生からの論文を「楽譜」と呼んでいます。(後で説明)

 

進め方。

「往復書簡」を思い浮かべてください。

受け取った手紙に返信を返し、その返信を読み、更に返信するといったやり取りのことです。

勉強会では、最初にメールグループから「楽譜」(論文)が届きます。

それに対して参加者は、メールグループに1通目の返信を行います。

返信は、参加者全員に届き、読むことができます。

全員の1通目を読んだ後、更に2通目の返信を書き、グループに送ります。

この2通目も全員が目を通すことになります。

勉強会の前日までに1通目を送っていただき、2通目以降のやり取りは当日になります。

つまり、「楽譜」を皮切りに参加者全員による「往復書簡」のやり取りが行われるということです。

これを区切りながら、時期を合わせて3回繰り返して、終わります。

これが勉強会の大まかな進め方になります。

 

特徴。

ビデオ会議のリアルタイム性と違い、この「往復書簡」によるやり取りは「遅さ」が特徴になります。

この「遅さ」が、自然に、読む(聞く)ことと自身が書く返信(発言)の間に時差を作り出し、反射的な思考ではなく、静かにより深く考えをまとめる助けとなってくれるはずです。

また、1通目、2通目、3通目と皆が返信の時期を合わせることによって、例えば1通目ならば、皆が「楽譜」をどのように読んだのか、など各自が「楽譜」読後の状況が共有され、そのことは、自身のこれから書く「2通目」に自ずと反映されていくことに繋がるでしょう。

 

オーケストラモデル。

この勉強会の佇まいを私たちは、オーケストラモデルと表現しています。

論文が「楽譜」、その「楽譜」を参加者(楽団員)が各自の得意とする楽器で演奏する(各自の「返信」のこと)ことをオーケストラに見立てている訳です。

オーケストラは、それぞれの特徴を持った楽団員が各自の技量を生かして演奏しつつ、一つの楽曲が生まれていきます。

勉強会も同様に、参加者それぞれがそれぞれの返信を認めつつ、自然に調和が生まれて行きます。

このことが、例えば、深刻なテーマの話し合いにあっても、その場にあるあたたかな感覚や後味の晴れやかさと言った特徴を感じることができるはずです。

場の理論的に言えば、勉強会は、楽譜を「鍵穴」として、各自が「鍵」演奏を奏でていく場所になります。

この場所で、自身の行う演奏を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

 

大切なこと。

「楽譜」やそれぞれの返信から得られる知識も大事なことなのですが、勉強会では、ここに説明したように1通目、2通目、3通目と進んでいく中にこそ発見が在ります。

これは、各自のより深いところでの発見と言えるかもしれません。

そして、この発見は、一つひとつは小さくとも、自分自身にとって唯一無二の出会いであると言えるのではないでしょうか。

これらが、場の研究所が勉強会において大切にして欲しいと願っていることです。

どうか、勉強会には、はじめからしまいまで通して参加してください。

そして、この場所ならではの時間を味わっていただければ幸いです。

 

最後に。

「楽譜」(論文)が難しいと感じることもあるかもしれません。

また、慣れない用語が含まれていますから、戸惑われるかもしれません。

そんな時は、「楽譜」は、親しい友人から届いた手紙だと思ってみてください。

その手紙を読み、返信する気持ちで書いてみてください。

今は、紙の手紙など、やり取りはしないかもしれませんが、久しく連絡がなかった友人の手紙に、「あの人は、今頃どうしているだろうか…」などと思いを馳せて書くような、そんな返信でも良いと私は思っています。

 

(※ 事情により当日参加が難しい場合、『「1通目」+「余韻」のみの参加』も可能ではありますが、このようなことから推奨はしておりません。)

 

以上です。


3)「ネットを介する勉強会」のスケジュール

勉強会は、毎月第3(又は、第4)金曜日夕方に開催されます。

毎回は、以下のようなスケジュールで実施されています。

 

  • a)勉強会のための資料の送付
  • b)スケジュールについて
  • c)当日必要情報
  • d)勉強会の説明

 

a)勉強会のための資料の送付

資料の送付:

a)「楽譜」:「(その回毎に準備された論文資料)」(清水博)(※ 論文資料を「楽譜」と呼んでいます。)

メールにて送付。

b)朗読:(「楽譜」の朗読版です。)

ダウンロードのページを用意しています。

 

b)スケジュールについて

勉強会開催日時:基本的には第3(又は第4)金曜日、17時〜19時半(月初のメールニュースで開催日を連絡しています。)

参加の確認:開催日の一週間前までに参加の是非を確認させていただきます。(日程は前後することがあります。)

メーリングリストへの登録:参加確認後、メーリングリストに登録します。

(勉強会は、Googleグループというメーリングリストのサービスを利用しています。メールのやりとりは、このメーリングリストにおいてやりとりされます。)

資料の送付:参加者に事前にメーリングリストから資料を送付します。

最初の返信:開催日前日 までにお送りいただきます。(返信とは何かは、後に記します。)

開催日当日:17時より勉強会開始、2時間半ほどを予定しています。

(パソコンの前に張り付いている必要はありませんが、途中、2度ほどメールによる意見交換をしますので、メールの送受信ができるようにしておいてください。)

 

c)当日必要情報

送信先メールアドレス: (その回毎のアドレスを用意しご連絡します)@googlegroups.com

これは、勉強会専用のメーリングリストのメールアドレスになります。参加者全員への配信となります。

(不測の事態の際の案内役への連絡用メールアドレス: contact.banokenkyujo@gmail.com )

 

d)勉強会の説明

勉強会の様子と概要)

手紙のやりとりである「往復書簡」を思い浮かべてください。(「あの人は、今頃どうしているだろうか…」などと他の参加者の皆さんを思って進めるのも一つです。)

清水博からのテキスト(毎回の資料)が最初の手紙です。

その手紙を読み、返信する気持ちで、それぞれの1通目を書いて送信してください。

それぞれの送信は、参加者全員に配信されます。

そこで、参加者は、他の参加者全員の意見や感想などを読むことになります。

自分の他の人の書いていることを読むことで起こる自分の中の反応を味わってください。

その後、2通目、3通目のやりとりと進めて、勉強会は終わりとなります。

 

1通目の返信について)

前日までに1通目を送っておいてください。(案内役から促すメールは送ります。)

※ 他の方が、それぞれの意見、感想等をゆっくり読めるように、1通目の返信を前日までとしています。

  

当日について)

開催時刻(17時)までに:

前日に送られた皆さんのメール(1通目)を読んでおいてください。

 

17時の少し前:

勉強会の開始は17時ですが、混乱を避けるために、案内役からの「出席確認」メールは、17時の少し前にお送りします。

 

17時:

(17時が過ぎ、皆さんの出欠が確認でき次第、勉強会の開始となります。)

案内役から「勉強会開始」メールを送ります。

ここから約1時間は、2通目の返信を書く時間になります。

(他の参加者の方のメールが読めていない方は、ここで読んでいただいても構いません。2通目書きながら読むのもよいと思います。)

 

18時頃:

案内役から「2通目の返信」メールを送ります。

2通目の返信をお願いします。

また、ここから約1時間は、2通目を読む時間と3通目を書く時間となります。

 

19時頃:

案内役から「3通目の返信」メールを送ります。

3通目の返信をお願いします。

残りの時間は、3通目を読む時間となります。

 

19時半:

案内役から「勉強会の閉会」メールを送ります。

「今日の勉強会に参加して、今思うこと、感想、意見…など」を添えて、返信してください。

以上で、「ネットを介した勉強会」を閉会します。

 

終了後:

余韻の時間を設けています。

放課後の時間のように、参加者同士でことばを交わしていただくのも良いかと思います。

メーリングリストは、開いたままとしておきますので…。

 

以上のような流れです。

それぞれの時刻は、参加の前にどのようなタイムスケジュールなのかが分かるように示していますが、実際当日は、案内係がその都度、次に行うことを促しますので、それに倣っていただけたら良いかと思います。

また、必ず時間通りに、と言うよりも、他の方の返信を読むことが大切かと思いますので、慌てずゆっくりと参加していただけたら幸いです。

 

以上、当日についてでした。