メールニュース

※ このメールニュースは、NPO法人場の研究所のメンバー、場の研究所の関係者と名刺交換された方を対象に送付させていただいています。

※ 「メールニュース」は、場の研究所メールニュースのバックナンバーを掲載しています。



2017年分

場の研究所メールニュース 2017年10月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内 

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」 

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。 

                         (清水博) 

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2017年10月のメールニュースをお届けいたします。 

  

◎8月は夏休みで勉強会はお休みさせていただきました。

9月にはお知らせしたように、9月16日(土曜)に場の研究所のシンポジウムを開催し、勉強会は中止といたしました。

従って、今回のメールニュースはシンポジウムの内容のご紹介をさせていただきます。

テーマは『与贈が開く、日本的創造の世界』でした。約80名の参加者で、13:30より18:00時と長時間でしたが場の論理の中の「与贈」の実例や実践のお話もあり、大変好評でした。

特に、清水所長の日本民族の特徴をベースにした与贈についての考え方、今われわれはどう生きて行くか?という話。

2番目の料理研究家の土井 善晴氏のお料理における与贈の心。

3番目のエーザイ株式会社執行役員知創部長、高山千弘氏からはエーザイが世界の中でどう患者さんと寄り添い、与贈の心で展開しているか。その精神をいろいろな地域でのコミュニティーへ活かしていくお話など、幅広い情報や議論が展開されました。

今回のそれぞれの講演の主要内容をご紹介します。

少々長い内容ですが、シンポジウムということもあり、貴重な話が多く聞けましたのでぜひ、ゆっくりお読みください。

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1. 『日本的創造の原理としての与贈と逆対応』  

      NPO法人場の研究所 所長 清水 博

実際には副題として「日本民族の救済と創造の原理について」

ということで講演が始まりました。

 

まず、日本民族の分析から⇒

1.地震、津波、台風などの大きな天災を世界でも類を見ないほど絶えず受ける国

2.島国であることから他の国からの侵略を受けたことはほとんどない。従って、日本では、

人間の力を越えておきる天災の力による被害を乗り越えるための協力と柔軟な対応が重要である。固定した方法やルールに縛られていては、それができない。

他方、ヨーロッパ大陸の諸民族はこの逆の状態にあり、「民族的境界条件」に対して諸民族の大きな努力が歴史的に注がれてきた。

西洋では、その逆にルールの堅持と明確な対応が重要になる。

このような状況から、日本では(即興劇な)ドラマ型の生存原理、西洋ではゲーム型の生存原理が生まれる。具体的には前者では、ある即興劇の舞台が与えられたときに、そこでドラマを演じ続けていくことができるためには、役者たちはどのようにドラマを演じるべきかを教える原理である。 

日本は、「天災による居場所の崩壊とその復興」のために、長い歴史的な努力を重ねてきた日本民族のドラマ型の生存原理には、人びとの与贈による居場所の生成と相互誘導合致が基盤になる。日本民族の生存原理に結びつけて、日本における存在の救済原理を発見したのが親鸞である。金子大栄はこのことを、“仏を念ずれば、仏はその念ずる人になって念じたもう。”と言っている。

「遍在的な〈いのち〉が居場所から来て自己の内部ではたらき、居場所に自己の〈いのち〉に存在の場所を与える」

(「逆対応の理」と仮称)。

文化面で一定の型の創造が民族に固有なものとして続いて行くのは、その創造の原理が民族の生存原理につながっているからである。柳宗悦は、職人たちがそれを使う人びとの生活を心に描いて作り出した民芸品が、とくに美を意識して作られたものでもないのに、芸術品に劣らない美しさを帯びていることが少なくないことを知って、その美の創造原理が親鸞らの浄土教の「無有好醜の願」(第四願)に関係があると主張した。

存在するものに、美しさ醜さの差がないことが仏の願いであり、その願いが逆対応の理によって職人たちの心ではたらくことが民芸美を創り出しているということである。西田幾多郎が創造の本質を示した“物来たって我を照らす”も逆対応の理を表現したものである。

居場所の〈いのち〉は、複数の生命体が環境に与贈した〈いのち〉の自己組織によって生まれる。その居場所の〈いのち〉に生命体の〈いのち〉が包まれることによって、居場所と生命体の間に相互誘導合致がおきる。生命体の状態と居場所の状態とは、鍵と鍵穴のような関係で合致するが、表裏の関係となるために決して一致せず互いに異なっている。一個の生命体から見ると、それ以外の生命体はその居場所の一部でもある。したがって、その

生命体はそれ以外の生命体とは異なっていなければならない。

(「他者性の理」と仮称)。

これと同様なことが他の全ての生命体についても成り立つことから、居場所をつくり出している生命体の状態が互いに異なっていることが、全ての生命体とその居場所が相互整合的に合致するために必要である(「絶対多様の理」と仮称)。

日本で独特に見られる共創がある。その特徴は様々な人びとが集まってそれぞれ居場所に〈いのち〉を与贈して「二人とない絶対多様な存在」となって、ドラマとしての創造を主体的に演じていくという点にある。つまり、参加をする人びとが自ら与贈して、逆対応の理、他者性の理、絶対多様の理が共にはたらく舞台をつくりつつ、その共創のドラマにおける必要不可欠で二つとない役割をそれぞれ主体的に分担しながら創造的に活動していく方法である。

これは欧米におけるゲーム型(役割分担型)のコラボレーションとは異なった独特の型の集団的創造である。同様に「おかげさま、おたがいさま」という運動は日本独特の共創による社会的文化の創造である。

 

2. 『日本料理の創造的深化』料理研究家 土井善晴氏  

おいしいとはどういうことか?それは享楽的なおいしさではなく、清水先生がお話されたような「細胞の一つひとつが喜ぶ」ということ。それは毎日食べ飽きないものということがある。その問いかけから「一汁一菜」というところに辿り着いた。日本の食事は、実は、発酵食品やお米のように、微生物がおいしく作ってくれる。ただ炊いただけで、いただくという形。刺身もその新鮮なものをいかに美しく、おいしくいただくことが中心。

現代は、どうも何品おかずを用意しないといけないとか、子供が喜ぶ料理は何か?など、基本ではなく、スーパーで売っているものでも良いから、数を増やすことを考えてしまう傾向にある。

おかあさんも忙しいのは十分理解できるが日本は従来「一汁一菜」が基本。そこには、漬物もついていて、飯、汁、漬物で十分だった。これが母の味。家庭の味だった。季節に合わせて秋刀魚がおいしいなら、その時に秋刀魚を焼いて食卓に出すだけで、最高のおかずとなって、ぜいたくな食卓となっていた。一汁一菜の食事は身体の健康にも良いことが分かって

いる。具だくさんのお味噌汁は発酵食品である味噌とあわせ、最高の食材。漬物も発酵食品。

いつの間にか、日本料理がどこどこの料理人の有名な料理がメディアに出る。そうすると、料理に、料理人の顔が出る。本来の日本料理は料理人が全く感じられない姿で、見てきれい、食べておいしい、というもののはずである。すなわち与贈のこころが料理にはなくては

いけないのである。

見返りを求めない料理こそが、本来の日本料理である。

家庭料理を民芸として新しく捉えなおして、民芸という観点から、その美も含めて一汁一菜の世界を創造していくところに、日本料理の世界が新しく開かれてくるといえる。

家族の居場所である家庭は、その温かさはおふくろの味であるべき。

ぜひ、一汁一菜の温かいごはんをおつくりいただくことをお願いしたい。

 

3. 『創造的コミュニティ創り:おたがいさま・おかげさま』  

    エーザイ株式会社執行役員 知創部長 高山 千弘氏

エーザイの企業理念は、患者さんの喜怒哀楽を知り共感することを第一義としている。収益や売り上げを求めるのではなく、患者さんに寄り添い病のつらさを減らしていくこと、そして世の中から病を減らしてくことである。

そのためには共同化を通じて人と社会の在り方を問うことである。

従業員は就業時間の少なくとも1%、すなわち年間2-3日、病人に寄り添うことをルール化している。その中で薬品メーカーとしてではなく、一人の人間として、何をすべきか、何ができるかを学ぶ。その結果薬品が必要であり、ソリューションとしてコミュニティに根差した活動が必要であるという社是である。

その方向性は、日本に限らず、海外でも展開されている。難病の残る東南アジアで、フィラリアの薬の無償投与を実施、アメリカでの乳がんやてんかん、日本や中国での認知症の対応などを展開している。そこにある基本哲学は「与贈」の考えである。

さらに、将来の日本の高齢化社会を鑑みて、地域住民の方々と企業とがワ-クショップなどを通じて一緒に考えるリビングラボの実践や、患者さんと時を共にすることによってつながりを深めながら、コミュニティにおけるヘルスケアのかたちを新たに発見し、創造していく「おたがいさま、おかげさま」システムを展開。

高齢者同士での支援ややりがい、そこに企業のニーズやシーズを発見して相互誘導合致できる輪を作ってきている。

 

5.【パネルディスカッション】 

清水 博・土井善晴・高山 千弘・竹内整一

最後のパネルディスカッションは、講演をされた3先生と日本思想で有名な竹内整一東大名誉教授にも入っていただき、4人で行いました。大変活発な意見が交わされ、内容の濃い討論となりました。

 

まず、最初に、竹内先生に講演の感想を伺いました。

 

竹内先生:

清水先生の考えがとどまることなく、常に進化していることに大変感激した。今日のテーマの与贈は現在の内外の問題に対する一つの解決策になると感じている。

日本人は、清水先生の話のように、もともと「自ら」という考えが強くなく「自ずから」という精神があり、西田幾多郎の「物来たって、我を照らす」という考えを持っている。

結婚することになりました。という表現は、本来自分たちが結婚するのだから、結婚します。というのが欧米の考え方。このようなところにも現れている「おのずからとみずからのあわい」ということが日本の文化の大きな特徴と考える。

清水先生:本当の「おいしい」、「美しい」には相互誘導合致があるのではなかろうか。それは存在ということからくる美しさ、美味しさである。そこには、与贈による人間の存在の深化がある。

 

高山さん:共に「生きていく」ということ、共に存在する社会に向かうことが重要。共存在は、支える人と支えられる人が分かれていては実現できない。支えながら支えるという救済循環が重要である。病気や障がいの方が存在するのは、私たちに気づきを与え成長させる意味がある。そこに新たな〈いのちの与贈〉の意味が生まれてくるように共創のドラマを創っていくことが大切である。

 

最後に清水先生からは、居場所を創るための〈いのち〉の与贈循環についてのお話に加えて、これからの時代は専門を超えて存在を深めていくということが大切であるというお話も頂きました。

 

今日は、「与贈」の話が、哲学的な説明に始まり、日本料理にもその精神が生きている。さらに、エーザイさんのように企業の活動においても、実践的に使われているという素晴らしい話であった。

 

そのほか、土井先生からは清水先生との出会いから料理について、哲学的なとらえ方ができて、民芸などとあわせて日本文化を理解できるところがありがたいことである。

メディアにより、だれでも、世界中の情報がとれ、料理のレシピもすぐ手に入るのは、良し悪しはあるが、日本文化の考えが逆に早く伝わるメリットもあるように思う。

 

4人のパネラーの議論は大変興味深く盛り上がりました。

 

注:なお、シンポジウムの内容については、Facebookやブログ等

への転載はご遠慮ください。

(文責:場の研究所)

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■9月の場の勉強会は、すでにごお知らせしたように中止しました。

10月も場の研究所は、博進堂(株)と共催で「哲学塾」を新潟で開催します。 そのため、勉強会は開催致しません。 

(哲学塾の内容は最後に添付いたします。)

■編集後記

夏休みのあと、9月にシンポジウムを開催いたしましたが、大変内容のある講演会並びにパネルディスカッションだったと思います。

与贈が世の中でさらに広がっていくことを、期待していきたいと考えています。10月は新潟での博進堂さんとの共催で開催する、哲学塾が開催されます。ご興味のある方は、添付資料のメールアドレスなどで、ご確認ください。

なお、11月は勉強会か、ダーウィンルームでの清水ゼミを開催予定です。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

10月のイベント紹介:

◎哲学塾 :活かし活かされる与贈循環の実践場の勉強会 

<hakushindoCAMPUS特別講座 リビングライブラリー>

今回の哲学塾では、地域社会に対して与贈を実践する人たちが集まりそれぞれの取り組みと課題を共有します。本講座ではリビングライブラリーという手法を用い、実践者同士の交流と理解を深め、ネットワークを広げていただきたいと思います。

心から社会を良くしたいと願い、実践する方々が活躍していくための出会いとキッカケの場になれば幸いです。

 

◎目的:与贈の実践者が活動の輪を広げていくための糸口を発見する。

◎日時:2017年10月22日(日) 10:00〜17:30

◎会場:森の共育実修所 点塾 (新潟市中央区長潟3-6-2)

◎定員:40名

◎共催:NPO法人場の研究所、㈱博進堂

◎参加費:5,000円 (昼食代込み) ※懇親会費は別途1,000円

◎現在のブース出展者案

・Eco-Branch(愛知県)

・自然栽培新潟研究会(新潟県)

・アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティ(愛知県)

・ダーウィンルーム(東京都)

・平和堂薬局(新潟県)

・バウハウス(新潟県)

・エーザイ(株)高山千弘様  (地域とおたがいさま) 

・その他

◎タイムスケジュール(イメージ)

10:00 開講のあいさつ ㈱博進堂代表取締役 清水伸氏

10:15  メッセージ      NPO法人場の研究所所長 清水博氏

11:00 講演   エーザイ㈱知創部 高山千弘氏                

       「おかげさま・おたがいさまの社会を実現する」

12:00 昼食休憩

13:00 リビングライブラリー(導入)

  (いろいろな実践者の話が聞けます)

    Q&Aその他含む

16:30 コメント&まとめ NPO法人場の研究所所長 清水博氏、

    博進堂 清水義晴氏

17:00 閉講のあいさつ ㈱博進堂顧問 清水義晴氏

17:30 軽食による懇親会

19:30  終了

なお、上記は計画ですので、一部内容やタイムスケジュール変更する場合があります。ご了承ください。

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詳細、および申し込みは株式会社 博進堂

担当:博進堂大学 清水

FAX:025-271-2649

ryutaro_shimizu@hakushindo.jp

お問い合わせ

〒950-0807 新潟市東区木工新町378-2

TEL:025-274-7755  FAX:025-271-8421

担当:博進堂大学 清水

 

場の研究所メールニュース 2017年8月号

 

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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ホームページ:http://www.banokenkyujo.org/

 

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2017年8月のメールニュースをお届けいたします。

 

◎7月は7月15日(土曜)にダーウィンルームにて清水ゼミを開催。

テーマは「天才の創造的な思考の方法について」。

約30名の参加者で、6時~9時と議論も含め活発なゼミとなりました。

今回のテーマの具体的な話の前に、先生から、まず考え方には三つのルールが有ると説明がありました。

①ルールを与えられて考える

②ルールを発見しながら考える。⇒主語的思考(私小説的):科学者

③ルールを創りながら考える。⇒述語的思考:冒険家、

この③が天才的思考のベース。

では、当日の清水先生の説明資料の一部を紹介します。

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◎天才の創造的思考

 

天才:文化的新大陸を発見し、そこに新しい文化の創造を開始する。

   (既存の大陸における文化の創造ではない)

   感情の使い方に秘密がある! → 感情が〈いのち〉の創造的

な活きにつながっている

 

天才と秀才とは次元が異なる:

 カント:天才はロゴス(理)とパトス(情)を統合する構想力を持つ。

 三木清:創造は形をつくる「構想力の論理」によってなされるが、構想力の論理はロゴス(理)とパトス(情)を統合する論理。

 清水博:ロゴス(理)とパトス(情)を統合する構想力の論理は、鍵と鍵穴が相互に誘導し合って合致するようになされる。

 

生物進化としての天才:

人生の舞台における〈いのち〉のドラマの突然変異として出現する。(自分自身の人生の問題にしなければ、生物進化はおきない。また、その進化の方針、情熱、勇気も生まれない。)→ 人生のドラマにはロゴス(理)とパトス(情)が必要。

身体(感性)と脳(知性)との協働

 

◎創造の場所論

 

西田幾多郎:ミケランジェロのダビデの像

 頭の中に創ったイメージにしたがって彼は大理石を刻んだのではない。 大理石も、このように彫ってくれと、彼を導いたのである。“物来たって、我を照らす”→ 創造は絶対者の自己限定によっておきる。

 

逆対応 = 無限大の絶対者が自己否定をして、向こうから有限の我を包んでくる。〈いのち〉の与贈循環の形でおきる無限大の居場所としての絶対者と有限の生きものの相互誘導合致であり、そのためには、我が〈いのち〉を惜しみなく居場所に差し出して、問題を純化すること(鍵の形を限定すること)が必要である。

 

絶対者:あらゆる生きものの存在に、逆対応的に新しいルールを生みだす無限の可能性を含んでいる無限大の居場所の〈いのち〉の暗在的な活き。重要なことは、生者のみならず、あらゆる死者の〈いのち〉のドラマの経験が蓄積されていることである。

 

死と創造:居場所において死んだすべての生きもの〈いのち〉が蓄積されて暗在的な時間の骨格となって、その存在を表現している。

そしてその暗在的な時間が居場所の歴史的時間となって生きている生きものの〈いのち〉の活きを位置づけていく。〈いのち〉のドラマとは、この歴史的時間に生きものの〈いのち〉の活きを位置づけていくことである。それは統合された死者の存在に位置づけられた

生者の生の表現でもある。創造とは、統合されながら蓄積されていく死の暗在的な活きに位置づけられた生の新しい表現である。

 

 

◎創造的能力を伸ばす教育

 

新しい感覚の必要性:

 新しい感性(パトス)→

 初めての問いかけ(問題意識)→

 新しい知性(ロゴス)→

 新しい構想(形態)

  「問題を背負わなくなると、学問が注釈的になる」(安田理深)

 

愛される才能

 子どもの直感は〈いのち〉の直感 → 子どもは天才

 天才の心には子どもが住んでいる

 愛される才能は愛を求めている

 

型にはめない教育

 感情を豊に、素直にする。

 

豊かな感情は論理に魅力を与える:

 天才的な創造で必要なのは堂々とした真っ直ぐ素直な感情の活き

 → 妙にうがつことなく、現象を真っ直ぐに深く読む。

 → 闇夜に一人ボートで先に大陸があることを信じて漕ぎ出せるか?

 素直で敏感な真っ直ぐな明るい心

 → 「物来たって、我を照らす」(西田幾多郎)

 → 天から来るロゴスの声を聴いて、暗い道を真っ直ぐに進んでいく。

 

潔さから始まる内在的冒険:過去における限界を潔く認めて、

 自分を捨てることで見えてくるものがある。しかし、素直にならなければ、

なかなか自分を捨てきれない。

   過去の〈いのち〉のあり方に問題がある

 → どんな〈いのち〉の課題が存在しているか? 

  その発見がなければ出発できない。

   身を捨てて新しい冒険の旅へ

 → 〈いのち〉の直感的創造が生まれる。

   問題の核心を掴む。そしてそれを言葉で表現する

 

清水先生コメント:

科学技術を生んだ西洋の近代文明は、自我意識によって組み立てられた明在的な文明である。科学的な因果律は意識が感じる過去→現在→未来という時間の明在的な流れである。しかし、これだけが全てではない。それは、人間には無意識のうちにはたらき続けている身体があり、その身体の活きは場所の活きにつながって意識の活きを包んで、影響を堪えているからである。

その時間の流れは暗在的であるが、過去→未来→現在という流れをつくり出している可能性がある。西田幾多郎の「物来たって、我を照らす」は、創造はこの暗在的な時間の流れと、明在的な時間の流れとが相互誘導合致するところに生まれると言っているとも理解できる。

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以上、西田幾多郎の少々難しい考え方の内容もありましたが、いろいろ例を挙げた説明や、Q&Aでの情報交換で理解度は上がったと思います。

 

■8月は場の研究所の勉強会は夏休みで中止いたします。

9月は場の研究所 主催で「場のシンポジウム2017」を開催します。

(協賛:日本ナレッジ・マネジメント)

そのため、勉強会は開催致しません。

 

◎シンポジウムのテーマ:『与贈が開く、日本的創造の世界』

講演内容その他

1. 『日本的創造の原理としての与贈と逆対応』  

      NPO法人場の研究所 所長 清水 博

2. 『日本料理の創造的深化』   

      料理研究家 土井善晴氏

3. 『創造的コミュニティ創り:おたがいさま・おかげさま』  

      エーザイ株式会社、知創部執行役員 高山 千弘氏

4.【パネルディスカッション】 清水 博・土井善晴・高山 千弘 

 

日   時:2017年9月16日(土曜)13:30-18:00

場   所:エーザイ株式会社 大ホール(東京都文京区小石川4-6-10)

参加費:一般 5,000円 会員 3,000円※ 学生 2,000円

申   込:担当:平丸 陽子  

メールアドレス: bahiramaru@gmail.com  よりお申し込みください。

なお、参加の方は

1 お名前

2 参加人数

3 ご住所・お電話番号

4 参加(会員・一般・学生)

お名前・ 参加人数・ ご住所・お電話番号・ 会員/一般/学生

をお知らせください。

先着200名となりますので、よろしくお願いいたします。

 

なお、シンポジウムに先立ち、場の研究所の総会を12時から開催予定です。会員の方は、是非ご参加下さい。こちらも参加の方は、場の研究所へ事前連絡をよろしくお願いいたします。

 

■編集後記

 今回は、ダーウィンルームさんでの、第2回 清水ゼミを開催。

従来通り、多くの皆さまに参加いただき、天才の考え方について、場の論理からのとらえ方で、清水先生より説明がありました。従来の場の論理と西田幾多郎の哲学的なもののとらえ方を理解する良い機会だったと思います。

 

なお、8月は夏休みということで勉強会はお休みさせていただきます。

9月は勉強会の代わりに場の研究所のシンポジウムを9月16日(土)にエーザイ(株)にて開催予定です。

テーマは『与贈が開く、日本的創造の世界』です。

今回は、場の研究所に時々参加頂いている、料理研究家の土井善晴様に講演をいただきます。日本料理と場の考え方についてお話が聞けると思いますので、ご期待ください。

また、エーザイ(株)の高山千弘様に、今後の創造的コミュニティ創りについて、お話をいただきます。

是非、ご参加のほど、よろしくお願いいたします。申し込みは、既に上記いたしましたが、場の研究所の平丸までお願いします。

メールアドレス: bahiramaru@gmail.com 

 

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

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場の研究所メールニュース 2017年7月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2017年7月のメールニュースをお届けいたします。

 

◎6月は場の研究所の勉強会は従来通り開催いたしました。

テーマ:「場の文化として日本語」のお話でした。

さらに、今回は井出祥子先生(日本女子大学名誉教授)に「敬語表現と日本文化」について資料ならびにお話をいただき、清水先生とお二人で中心になって、日本語の言語文化に於ける場を大事にするという表現の広さについて議論出来ました。

 

従来どおり、15時からはワイガヤということで、皆様へ新たな情報提供いたしました。内容は、現在、新潟で推進されている「地域の茶の間」という活動についてです。これを前川より紹介をしました。経緯は、場の研究所と長年連携させていただいている博進堂(株)さんの清水義晴会長と、10月に「与贈の博覧会」を一緒に開催を計画中で、その打ち合わせで、5月に清水博先生をはじめ場の研究所メンバーで新潟を訪問しました。その際に清水義晴さんの紹介で実際の「実家の茶の間:紫竹」を訪問しました。ここは、清水義晴会長と密接に関係して事業をしてきた河田珪子さんがスタートした地域活動の拠点のひとつで、

どこの地域でも課題となる高齢者の介護や見守りの対応を、高齢者自身が中心になって行っているものです。場づくりがちゃんとできていて活気のある茶の間できていると感じ、大変良い地域組織活動だと思いました。現在は、新潟市からの基盤的なサポートも生まれ、その評価の高い施設の運営を見ようと県外からの見学者も多く来ています。

今後の地域の場のあり方の良い例を教えていただけたので、下記のように紹介した次第です。

 

ここで、簡単に紹介します。

 

地域包括ケアシステムについて

◎この「実家の茶の間・紫竹」のスタートはH26年10月(なお、2003年より「地域の茶の間」はスタートして来ている)

◎コンセプト:この場での出会いを通じて、「困った時は助けて!」と言い合えるような地域の支え合いの関係を広げる

 

◎義晴さんと施設の方の説明:

・実際は、元気に参加する。受身にならない考え方。

・地域の方が主体になって参加している。

男性の参加者も多いのも特徴。

(この茶の間を作るのに協力した、男性も多い様だ)

・スタートはこの様な居場所づくりにむけて大きな農家で空き家になっているものを調査。三軒位を検討して現在の家を選定。ロケーション、広さ、使いやすさ、駐車場などでセレクト。・新潟市から初期費用40万円で改修。クリーニングと新規畳と、障子の修理などに使う。実際の作業は全て、ボランティア。備品は殆ど寄付。改修工事も、いろいろな会社やボランティアや住民メンバーが手弁当で対応。費用最小限で完成。

 

◎参加者のドライビングフォースは(義晴さんより)

 ①居心地が良い。

 ②距離感が良い。

 ③月に一回健康管理あり。保健師、看護師の当番制

 ④作業療法士も月一回の対応有り。

 ⑤特に夏休みは子供が多く来るので必ず高齢者が面倒を見ようとする。

⇒楽しい。

 ⑥一人暮らしの人は、このガヤガヤしている所が良いと言う。

 ⑦昼寝も出来る。(毛布が用意してあった)

 

◎皆さんが集う部屋には、河田珪子さんの経験による注意書きが有り。

①どなたが来られても「あんただれ?」という目をしない。

②プライバシーを聞き出さない。

③その場に居ない人の話をしない。

 

◎義晴さんは、この場が「人間浴」となっていると考えた。

「森林浴」ではなく、人とのふれあいが、癒しを与える。

⇒居心地の良さ。

 ・受け入れの形が重要。介護(サービス)してもらう、あるいは介護する場所ではない。

 ・やはり代表の河田さんが、寂しい人をほっておけない人だから、今も続いている。

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17時からは、清水先生よりメインテーマである、「場の文化としての日本語について」のお話がありました。

 

以下、資料抜粋:

マルチン・ブーバー『我と汝・対話』(岩波文庫)によれば、欧米で対話に使われる言葉は「我と汝」と「我と彼」しかないので、この二種類の言語を、ブーバーは根源語と呼んだ。前者は我が同じ場所に存在する汝に対して話しかける言葉であり、後者は我が同じ場所

にいない彼について話す言葉である。

 

日本語の興味深いのは、この二種類の根源語の他に、第三の表現がある点である。それは同じ場において存在する我と汝が場を通して互いの心中や考えを推しはかり(忖度して)、その場における互いの立場を了解し合いながら、言葉を選んで会話をする。言い換えると

場から見るという立場があることである。(参考:井出祥子「敬意表現と日本文化」)

 

生活体(生活をして存在していくもの)が生き続けていくためには、その内側にある人間で言えば、細胞などのような要素的な生活体の居場所(内部居場所)と、その生活体自身が生活する外部居場所の内外二つの居場所における〈いのち〉のドラマが互いの間に矛盾

を生み出することなく、継続的に演じられていなければならない。

このことから生活体はその生活史を通じて内部居場所のはたらきをできるかぎり相互整合的に外部居場所の活きに整合的になるように限定していく活きをもっていると推定される(cf. 科学的生物学の原理、〈いのち〉の医学の原理)。個体としての人間の意識は通常

自己の外部居場所に向かい、自己の存在を外部の居場所において捉えようとする。しかし自己の内部居場所の〈いのち〉のドラマが無自覚の内に行き詰まって、死の方から急いで自己に接近してくる「死との相互誘導合致」の例が多い。

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次に井出先生からの話を紹介します。

冊子「日本語学」の特集にお書きになった「敬語表現と日本文化」からお話をされました。

・最多安打記録を更新したときのイチローの話:

「これまで、いろいろな記録を出させてもらってきましたが・・・」自らの努力で出した記録なのに、なぜそう言うか?これが日本語の中にだけある、微妙な表現の素晴らしさである。自分一人の力で、記録が出たわけではなく、皆さんの応援があったお陰だとか、支えていただいているという表現が言葉に入ることが日本の場の文化。

 

・皇后さまが東日本大震災の被災者の方にかけた言葉:

「良く助かってくださいました。」「よく生きてくださいました。」

これは「下さる」という言葉に敬語が入っていて、皇后さまが、象徴としてのご自分を、被災者によって支えられている存在として話された。自他非分離の話し方であり、これも日本語の特徴。

 

もう一つ、

・天皇が東日本大震災の被災地で消防団の方へかけられたお言葉:

「ごくろうさま」ではなく「ありがとう!」であった。これも象徴としての天皇が、その国の被災者なめに懸命に働いてくれた人に対して礼を言うお言葉であることが素晴らしい。

 

〈いのち〉のドラマにおける相手の思いを捉え、相手の思いを思いやってうまく表現出来る言葉。日本語の表現については、清水先生の場の理論が大変重要で、場の理論はまた文化とも深い関係がある。

 

ただし、日本には場を大事にして忖度(そんたく)しすぎる問題も昔からある。

 

以上をまとめると、

①日本語の話ことばは「命題+モダリティ」が基本構造である。モダリティ表現とは、話し手が相手や場面をどう捉えているのかを示す話し手の心的態度の表現。

②日本語には敬意表現を支えるものとして敬語の他に、授受表現、使役表現、終助詞などのモダリティ表現が豊富にある。

⇒非指示的に話し手の心的態度を指標している。

③「場」とは話し手が存在する場所に生成する意味的空間で有る。話し手は自らをその空間の一要素として捉える。

⇒自己の二領域性が重要。内側から内的視点で観ると言う考えが重要。

 

◎清水先生からのコメント:

・「我と汝」と「我と彼」のとらえ方だけではなく、日本語にはもう一つ「場から観る立場」があるように思います。

主体的な活きを場へ自己開示する。それで、お互いの心中を推し量る活きが生まれる。大きな自然災害の下で生きていくためにはこれが重要。(但し、純粋さが薄れると、忖度の行きすぎとなる点は注意。)

・井出先生のお話は大変深い意味があり有意義なお話だったと思います。

 

 

■7月は場の研究所の勉強会は中止し、ダーウィンルームのイベントとして清水先生が講演をされます。

是非、議論を皆さまと交わしたいと思います。

 

テーマ:第2回 清水博ゼミ:

考えるということ〜創造的な思考の方法について〜

   第2回のテーマ:「天才の創造とは?」

──天才はどのように考えるのだろうか?

 

日時:7月15日(土曜)18時から21時00分までの予定です。

場所は下北沢のダーウィンルームです。

是非、ご参加ください。

 

◆ お申込み先

好奇心の森「ダーウィンルーム」担当:清水久子

〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-31-8

tel & fax :03-6805-2638 mail:darwinroom@me.com

営業時間:12:00 - 20:00/不定休あり

http://www.darwinroom.com/

●参加費:5,000円

 

■編集後記

 今回は、前半で新潟の地域包括ケアシステムの例を紹介。参加者の皆さまも、素晴らしいという評価でした。メインの日本語の文化についても大変興味深いお話が聞けたと思います。従来とは少し違う観点で、言語表現における場の理論についての分析は良かったと感じました。

 次回のイベントは、7月15日(土曜)にダーウィンルームにて開催。

テーマが仮題「天才の創造的な思考の方法について」です。

ご参加のほどよろしくお願いいたします。

 

申し込みは、前述のダーウィンルームへお願いします。

なお、8月は夏休みということで勉強会はお休みさせていただきます。

9月は勉強会の代わりに場の研究所のシンポジウムを9月16日(土曜日)にエーザイ(株)にて開催予定です。ご参加のほど、よろしくお願いいたします。

 

今後、基本2ヶ月に一度として、年間の計画にダーウィンルームでの「考える」をテーマにした仮称:清水ゼミを何回か開催していく予定です。よろしくお願いいたします。

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org

 

 

場の研究所メールニュース 2017年6月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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ホームページ:http://www.banokenkyujo.org/

 

 

 

「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

(清水博)

 

2017年6月のメールニュースをお届けいたします。

 

◎5月は場の研究所の勉強会は中止し、ダーウィンルームのイベントとして清水先生が講演をされました。

テーマ:仮題「清水ゼミ:考えるということ!」

場所は下北沢のダーウィンルームで、約40名の参加がありました。

18:00から21:00と長時間でしたが中味のある講演会だった思います。

 

<清水先生のプレゼンテーション内容>

○考える楽しさ

○主語的論理と述語的論理

○世界と居場所

○存在と情報

○客観と主観

○専門と普遍(部分が先か、全体が先か)

○学校では主語的論理によって教育がなされている。

○どのように考えるか

考える意義のある問題の存在に気づく。問題を発見することが一番大切。

よい問題を述語的論理で考えるときには専門的な知識はいらない。

また答えが分かると、その次の問いが生まれてくるので、長く考え続けていける。

 

○身近な問題を取り上げて考えてみる。

“生きていくとはどういうことか?”

主語的論理 → 科学的知識や医学的知識を集め、哲学や宗教の本に関心を向ける。

述語的論理 → 居場所において他の存在者と、たとえ緩くとも関係をもち、時間の流れを共に生成し、その居場所と他の存在者との時間的および空間的な関係を能動的かつ主体的に創出していく。

 

○生きていると、生きていく

生きている:主語的論理でも、述語的論理でも、考えることができる。

生きていく:述語的論理によってしか考えることはできない主体への入り口

← どのように生きていくかは、存在者の主観によって変わる

⇒主体的問題であり主観的、「生きていくこと」の生命科学はない。

 

○生命と〈いのち〉

主語的論理の生命科学:生きている ← 生命 ;生命体のみ(居場所は無視)

述語的論理の生活体学:生きていく ←〈いのち〉;生活体とその居場所

→〈いのち〉の二重性:例)細胞の〈いのち〉と個体の〈いのち〉

 

○問題の仮止め(長い間にわたって考えを深めながら考え続けていく方法)

 

以上、考えると言うことをテ-マとしたお話で、述語的論理の重要性をわかりやすく、説明されました。

 

◎参加された方の意見:

・考えることは面白い、と思うけど”生きている と 生きていく”と考えたことはありませんでした。

・清水先生の思想の一端に触れることができ良かったです。

・「述語論理的に生きる場を作る」「ドラマを作っていく」──幸せになる・過ごすしくみがここにあることを主語論理的・述語論理的に感じました。

・清水先生のお考えが長いご研究の中で深く広く積み上げられたものだと知り感動いたしました。

・「考えること」考えることは愉しい。

・いのちは、本能として生き続ける生活体。自己のいのちを与贈してその世界につながる。大きな言葉をいただきました。

・「仮止め」のお考えにとても楽しくなりました。

 

◎Q&Aでも、生命体と生活体の違いを詳しく説明してほしい。

など、大変中味のある質問が多かったと思います。

 

今回、参加された方々に感謝いたします。

 

 

■6月は場の研究所の勉強会は従来通り、北大塚の場の研究所で開催いたします。

テーマ:仮題「場の理論と日本文化の曖昧さについて」

日時:6月16日(金曜)15時から19時30分までの予定です。

従来通り15時からワイガヤ的に議論を進めて17時より勉強会を行います。

 

◆ お申込み先

場所:特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

Email:info@banokenkyujo.org (mailto:info@banokenkyujo.org)

 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円

 

申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

(なお、飛び入りのお断りはしておりません。)

 

■編集後記

今回は、下北沢のダーウィンルームで清水ゼミ第1回として

「考えるということ!」をテーマに清水先生が講演をされました。

考える楽しさをスタートに主義的論理と述語的論理をベースに場の理論を展開。初めて先生の話を聞く方も多く、新しい見方について新鮮に受け取られたようでした。今後2ヶ月毎に、開催して行く予定。

次回のイベントは、第3金曜日の6月16日(金曜)開催。

テーマが仮題「場の理論と日本文化の曖昧さについて」です。

 

ご参加のほどよろしくお願いいたします。

なお、前回お知らせしましたように、今後、非定期にはなりますが、年間の計画に、ダーウィンルームでの「考える」をテーマにした仮称:清水ゼミを何回か開催していきます。

早速、7月はダーウィンルームの予定ですので、決まり次第連絡させて頂きます。

 

よろしくお願いいたします。

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org (mailto:info@banokenkyujo.org)

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org (http://www.banokenkyujo.org/)

 

 

場の研究所メールニュース 2017年5月号

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2017年5月のメールニュースをお届けいたします。

 

◎4月はテーマ:「<いのち>の医療(徒手療法から見えてくるもの)について場の研究所にて開催。

講師は仙台在住の徒手療法家の本多直人様から「手当と場の理論」についてお話をいただきました。

 

15時から17時までは、前回の勉強会の「人工知能の哲学」の振り返りと、場の理論に

ついて清水先生から考え方の例をいくつか説明して頂きました。

 

◎清水先生コメント:

生きものとその環境の間には、生きものが環境に合わせて生きていけば、環境の方も生きものの生き方に合わせて変わってくるという相互整合的な活きがあります。このために、環境が生きものと主客非分離な居場所に変わってくるのです。このことは生きものの状態を「鍵」とし、環境の状態を「鍵穴」とすると、最初は鍵と鍵穴はあまり合わなくても、使っているうちにやがてぴたりと合う状態になる相互誘導合致という変化によって表すことができます。

 

鍵には能動的に環境に働きかける性質があるのに対して、鍵穴の活きは受動的で、鍵の活きかけを待って、それを認証するか否かを決める「お役所」のような性質をもっているのです。鍵のような能動的な活きを述語論理的な活きと言い、鍵穴のような受動的な活き

を主語論理的な活きと言います。

 

人工知能と人間の知能の差を一口に言うと、人工知能は鍵穴のように主語論理的な活きをするのに対して、人間の知能は鍵のように述語論理的な活きをするという原理的な違いがあります。人と人の関係は鍵と鍵の関係であり、人間の他者に対する思いやりとか社会性のような共存在性はその述語論理的な性質から生まれてくるのです。

 

人間が他者の生命を気遣いながらドライブするのも、この述語論理的な活きから生まれてきているのです。他方、人工知能は原理的に主語論理的な活きしかできないことを考えると、人工知能によって自動運転をする自動車が安全運転をできるとは、私にはなかなか

思えないのです。人びとの〈いのち〉がかかった問題ですから、もしもできると考えるのなら、その原理を示さなければなりません。

 

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その後、「<いのち>の医療(徒手療法から見えてくるもの)」と言うテーマで、本多先生からのプレゼンがありました。

 

<本多先生のプレゼンテーション内容>

3つのテ-マ

○居場所づくりのケア-について

○共存在の深化と徒手療法

○「〈いのち〉の医療と手当

 

本多先生:

 「私たちがケア-の技術について考えるときには、どうしても最初に技術(徒手療法)ありきから出発してしまうことが多いのですが、実はそれは必ずしも豊かな居場所づくりにつながっていくとは限りません。まずは、最初に〈いのち〉の舞台としての「居場所」があって、その居場所の〈いのち〉を育むように、共存在を深化させていくということ

が大切なのです。そしてその舞台の中に、それぞれの技術が位置づけられるならば、〈いのち〉の医療の技術もまた創造を生み出しながらより深まっていくものと思います。

 

 〈いのち〉を観る目をもって触れる手は、私たちの内側にある共存在に向かう心を深め、居場所の〈いのち〉をより豊かにしていく道へと導いてくれるように思います。それは、私たちの仕事のやりがいや生きがいにもつながってくるはずです。私自身も、これまでの臨床での体験と学びの中で得られたことについて、出来る限り忠実な表現に努め、日本から世界に向けて発信のできる〈いのち〉の医療の技術としての手当(徒手療法)を未来に描きながら、これからの一歩を重ねていきたいと思っています。」と述べられています。

 

場の研究から生まれた〈いのち〉の医療を、これからの私たちの暮らしの中で未来に向けてどのように生かし、そして実践的なかたちにしていけば良いのか?今回のお話では、その問いかけが為されていたのではないかと思います。

 

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東日本大震災の後の医療の実際の現場での実体験をベースにしたお話で説得力があり

参加メンバーも感動を受けました。話題の中には、人間の持つ呼吸(横隔膜の動き)や

脈泊、頭部の波動のバランスが取れると、体調の回復が得られる事がある。その際、患者

さんがその場(治療室)と相互誘導合致がなされたときに変化がおきることがある。人間

が場によって、生きて行くエネルギを受けることがあるという、印象深い話でした。

 

参加された方々に感謝いたします。

 

◎清水博先生からのコメント

 病気に苦しむ人びとを思いやる、本多直人先生の温かい思いやりと真摯な態度にはこころを撃たれます。そしてそれが〈いのち〉の医療を開こうとする熱い思いへとつながっていきます。長い年月にわたるお付き合いから、私が感じている本多先生の人間像を一口で言えば「嘘を言えない人」です。

 

 私たちの意識の活きを、大脳新皮質の活きに一応対応させて考えてみると、その意識が感じる「深い存在」とは、新皮質の基底になっている旧皮質、さらには新旧両皮質を含めて中枢神経系を支えている身体の「内在的な活き」に相当します。ここで意識の裏側にあるために、意識によって直接的には自覚できない活きが身体の内在的な活きです。また意識によって自覚されている身体の活きは「外在的な活き」です。したがってこのことから、「共存在を深める」とは、分かりやすく言えば、人の間のつながりを、脳の活きがつくる外在的なつながりから、身体の内在的活きによるつながりへと、つながりのあり方を移していくということです。そのようなつながりには、人間以外の生きものとのつながりも

含まれます。

 

 身体の間に内在的なつながりが自然に生まれることを、私は「〈いのち〉の自己組織」と名づけています。ここで言うまでもなく、〈いのち〉の自己組織はマニュアルメディスンにとって最も重要な活きです。また人間の身体を構成している莫大な数の細胞の活きの間のつながりも内在的ですから、〈いのち〉の自己組織です。〈いのち〉の自己組織は、(意識で直接的に捉えられない)暗在的な活きであることから、ちょうど科学的な研究の陰になるために、人間が健康に生きていく上でもっとも重要な基盤でありながら、科学によってはほとんど解明されてこなかったのです。

 

 しかし本多直人先生が強調されているように、生きものはその〈いのち〉の自己組織によって、居場所の〈いのち〉を自己組織しつつ、その居場所の〈いのち〉に包まれて、はじめて安定に存在することができるのです。これが二重生命、すなわち〈いのち〉の二重構造です。私たちについて言えば、その生きものとは人間であり、またさらにその身体を構成している60兆にもおよぶ多数の細胞です。私たちは居場所と人間、人間と細胞という二重の二重生命の接点になっているのです。病気とは、この二重の二重生命によって生まれる居場所、人間、細胞の間の〈いのち〉の共存在性が崩れて不安定になることなのです。その安定性を回復するためには、〈いのち〉の与贈循環を支援することが必要なのです。

 

 

■5月は場の研究所の勉強会は中止し、ダーウィンルームのイベントとして清水先生が講演をされます。

是非、議論を皆さまと交わしたいと思います。

テーマ:仮題「清水ゼミ:創造的な思考の方法について」

日時:5月27日(土曜)18時から21時までの予定です。

場所は下北沢のダーウィンルームです。

 

若手のメンバーの参加も多くありますし、環境が変わると違った議論ができると思います。

是非、ご参加ください。

 

◆ お申込み先

好奇心の森「ダーウィンルーム」担当:清水久子

〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-31-8

tel & fax :03-6805-2638 mail:darwinroom@me.com

営業時間:12:00 - 20:00/不定休あり

http://www.darwinroom.com/

●参加費:5,000円

 

■編集後記

 今回は、本多先生より、医療と場の理論について説明をしていただき、大変感動する事ができたと思います。

 

 次回のイベントは、第4金曜日の5月27日(土曜)に開催いたします。テーマが仮題「創造的な思考の方法について」です。

ご参加のほどよろしくお願いいたします。

申し込みは、前述のダーウィンルームへお願いします。

なお、6月は従来通り、場の研究所での勉強会を第3金曜日に計画中。

 

今後、非定期にはなりますが、年間の計画に、ダーウィンルームでの「考える」をテーマにした仮称:清水ゼミを何回か開催していくことを一緒に検討中です。よろしくお願いいたします。

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org

 

場の研究所メールニュース 2017年4月号

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」


〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。


(清水博)


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2017年4月のメールニュースをお届けいたします。

 

◎3月はテーマ:「人工知能(AI)と場の考え」ついて場の研究所にて開催。


講師は元NEC中央研究所のエンジニアで、脳型コンピュータの研究をされた松田雄馬博士にお願いしました。話題のAIについての考え方と、AIの対応可能な範囲などその将来性と場の考えとの関係についてお話いただきました。


15時から17時までは、前回のダーウィンルームでの清水先生のお話をベースに、過去の勉強会で使った「生命とは何だろうか」を紹介しながら、場の理論の紹介をいたしました。これは2002年頃の資料ですが、今、世界で起きている大きな変化や混乱を示唆する内容もあり、興味深いと思います。

ここに一部紹介します。

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「生命とは何だろうか」

 

人の一生は筋書きの決まっていないドラマである。人は誕生直後から、与えられた状況の中で、この生命のドラマを即興的に演じていかなければならない。生命とは、即興的なドラマを創り出す能力のことである。演じ甲斐のあるドラマを演じて終わることこそ、人生の課題である。人間に限らず、一個の細胞にも、一つの企業にも、また一つの社会や国家にも、さらにまた地球にも、それぞれのドラマがある。近代という時代は、一口に云えば、生命のドラマを人間が操作できるゲームであると誤解した時代である。その結果として、ゲームに勝って「人生の勝利者」になることが人間として生き甲斐のある生きかたであると考えてきたのである。生き甲斐ある人生とは、持つためのゲームに競争して勝つことであると、勝つために、わき目も振らずに生きる生き方、私はこれを「新幹線」と呼んでいる。

 

ドラマをゲームと混同して、操作と競争というゲームの方法によって生命のドラマを取り扱ってきたために、処理できない多くの問題が蓄積して行き詰まり現象おこしている。ゲームであれば、撃たれた敵は画面から消えてなくなる。しかしイスラエルとパレスチナの紛争では、互いに撃てば撃つほど憎しみが増幅されて、決して消すことができない影響をドラマの筋に与え、それぞれの文化を憎しみの色で染める可能性すら示している。またこれと同様な原理によって、世界にテロとその報復の限りない連鎖が広がる危険性があるのではないだろうか。これほどの大きな負の遺産を子孫に残すべきではない。

 

またさらに炭酸ガス、ゴミ、放射性廃棄物など、我々自身が存在することによって生じてきた問題を、操作と競争というゲーム的方法によって解決することができるだろうか。また経済のバブル化現象は市場がドラマの舞台としての本来の役割を放棄して、ゲームの対象に変化をする現象ではないだろうか。後で少し詳しく考えるが、倫理は生命のドラマの中で生まれる生命の全体的な活きである。したがってゲーム化した市場経済に参加をして生き残ろうと激しい競争をしている企業からは倫理感が消えるのは当然である。生命のドラマの演じ方を子供たちに教える人間の教育が家庭からも、学校からも、そしてまた社会からも消えて、ゲーム化した社会の競争に勝つための教育をサラブレッドのようにたたき込まれている。

 

東洋にはさまざまな思想や哲学があるが、それらには共通した基盤の上に打ち建てられたさまざまな建物のようである。その基盤を現代の言葉で表現すると、結局、「地球には大きな地球的生命がある」ということを認めるということである。これを地球的生命存在の基本公理と呼ぶことにしよう。西洋でも、地球は生きているというガイア思想が提出されていることから、東洋的な考えは東西に関わらず受け入れることができる考えである。この公理の上で、「人間はさまざまな生物と共に地球的生命を自己組織しながら、その地球的生命の活きの中で活かされて生きている」と考える。これを生命的存在の原理と呼ぶことにしよう。

 

東洋の地球的生命の存在という考え方についてもう少し補足してみよう。東洋の考え方では、人間の視点から見ると地球的生命がどのように見えるかということばかりでなく、同時に、地球的生命の視点から見ると人間がどのように見えるかということが重要なことと見なされている。このことが東洋に独特な生死観を与えてきたのである。その理由は、人間の生前にも、そして死後にも、地球的生命は継続して存在しているからである。これらのことは地球的生命を一人の人間の生命、また人間や生物の生命をその人間の人体を構成しているさまざまな細胞の生命に置き換えて考えてみるとよく理解できる。人間の生命は細胞の生命の足し合わせではなく、人間には、人間の生命と細胞の生命という質の異なる生命が二重に存在していることになるのである。これを生命の二重存在性の公理と呼ぶことにする。

 

細胞は人間の生命の中で生まれて、人間の生命の中へ死んでいく。人間の生命を持続的に継続するために死ぬのである。細胞がどこへ死んでいくかということまでを理解しなければ、細胞の存在意義が理解できない。それはガン細胞のように、自己中心的に生き続け、人間の生命の中へ死のうとしない細胞が存在するからである。このように人間の生命の中へ死ぬことができない細胞は、結局、人間の生命を殺し、自分自身も死ぬことになる。同様なことが人間の生命と地球的生命の関係にも当てはまると考えるのである。

 

生命の二重存在性という観点から考えると、死によって人間は地球的生命の中へ移行すると考えることができる。死後に移行する地球的生命は人間であろうと、それ以外の生物であろうと、まして人間の生前の社会的地位や財産がどうあろうと、区別することはないから、ここに命のある生き物の絶対平等の考えが生まれてくるのである。死から生を見るということは、地球的生命から人間の生命を見るということの重要な部分になるのである。

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以上ですが、今、求められていることだと感じました。

 

さて、松田さんの勉強会でのお話について、紹介したいと思います。但し、4月8日の共存在企業研究会で、ほぼ同じテーマで内容を深めての講演をお願いしていますので、項目のみとさせて頂きます。

 

説明内容:

松田様は、京都大学で地球工学、数理工学などを勉強されNECに就職、AI関係の仕事をされその後、再度研究を要望。電子工学研究のために、東北大学の大学院に入られた研究者です。以上の経歴を経て、専門は、「大脳視覚情報処理」と「脳型コンピュータ」で、近々、『人工知能の哲学』というご著書が出版されます。

今回は、人工知能はなにか?ところから、お話いただきました。

目次としては:

第一章 人工知能とは何か

第二章 「知能」の探究

第一節 「知能」を探る「視点」

第二節 「脳」から紐解く「知能」

第三節 「生命」から紐解く「知能」

第三章 人工知能が乗り越えるべき課題

 

という内容で、詳細を今回は割愛させて頂きますので、よろしくお願いいたします。

是非、共存在企業研究会での更なる議論を展開させていただく予定です。

 

勉強会では補足として清水先生から下記の様な内容で説明。

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◎人工知能(AI)と人間の知能(HI)

 

「見るもの」と「働くもの」

 ・見るもの:科学、現代医学、情報工学

  (居場所から離れて居場所や対象を見る主客分離)

 ・働くもの:居場所での生活、東洋医学、〈いのち〉の科学

 (居場所に存在して居場所とその存在者に働きかける主客非分離)

 

 AI:見るものの知能(外側から主客分離的に観察していく知識)

 HI:働くものの知能(内側に入って主客非分離的に獲得する知識)

(居場所と非分離的になるためには居場所への行為の与贈が必要!)

 

創造とは?(← HIにはできるがAIにはできないものは創造)

・居場所における新しいポジションと、既知のポジションからそこへ至る

・新しい道筋(論理、ルール)を発見すること。

  新しいポジションの発見:場所的存在感情(パトス)が必要

  新しい道筋の発見:場所的存在論理(ロゴス)が必要

 

・カント「天才の創造力とは、ロゴスとパトスを統合する構想力
である」

・三木清「構想力とは、ロゴスとパトスの統合によって、技術から法律まで新しい形をつくる社会技術の活きである」

・清水博「ロゴスとパトスの統合とは、場所的存在感情を鍵穴とし場所的存在論理を鍵として、両者を場所において相互誘導合致させることである」

 

共創とは?:居場所における集団的なロゴスとパトスの相互誘導合致。

 

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このあと、Q&Aとなり、多くのディスカッションができました。

今回は、AIと言われる言葉が、何でもできるように思われすぎており、今後の課題を明確にして進めるべきだと感じました。

AIというものの本質を再認識できたと思います。ご参加頂いた方々有り難うございました。

なお、第3回 共存在企業研究会については、このメールの追伸部分をご参照下さい。


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■勉強会のご案内


テーマ:仮題「<いのち>の医療(徒手療法から見えてくるもの)」

日時:4月28日(金曜)17時から19時30分までの予定です。

講師は仙台在住の徒手療法家の本多直人様から「手当と場の理論」についてお話いただく予定です。

4月は共存在企業研究会が月初めにあることから、勉強会は月末とさせて頂きます。

お間違いないようにお願いいたします。

勿論、清水先生からのコメントをいただきながら進めます。

 

従来通り15時からワイガヤ的に議論を進めて、17時より勉強会を行います。

 



場所:特定非営利活動法人 場の研究所


住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3


Email:info@banokenkyujo.org



 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円



 

申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

(なお、飛び入りのお断りはしておりません。)


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■編集後記


今回は、松田雄馬様に貴重な「AIと場の考え方」の説明をしていただき、大変面白かったと言う声が多く聞かれました。4月8日の共存在企業勉強会にも是非、ご参加いただければと思います。(下記に添付)

 


次回の勉強会は、第4金曜日の4月28日(金曜)に開催いたします。テーマが仮題「<いのち>の医療(徒手療法から見えてくるもの)」ついてです。昨年のシンポジウムや、2月の勉強会でも医療と場の理論について議論がありましたが、4月は違った観点での内容となると思います。ご参加のほどよろしくお願いいたします。

 


特定非営利活動法人 場の研究所


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追伸:

追加情報として、共存在企業研究会の開催案内を紹介します。

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共存在企業研究会 開催のご案内    (場の研究所事務局)

 

場の研究所は、日本ナレッジ・マネジメント学会の後援のもとに第三回共存在企業研究会を開催します。共存在企業研究会は、人としての主体性と生き続けたいという願いを互いに大切にして、少数派や、弱い立場にある人者たちも差別なく共に存在していく共存在思想に基づく企業経営を目指した研究会です。現在、人工知能への期待の高まりから、人工知能を基軸に据えた事業展開を目指す企業が増えています。優れた記憶力と分析力をもっている人が多くの経験を積むだけでは、一流のプロ棋士にはなれず、さらに創造的な知能が必要であると世間では広く信じられています。

 

最近、その一流のプロ棋士が深層人工知能(deep AI)を相手に戦って、負けることが多くなってきたというより、勝つことが難しくなってきたことから、深層人工知能が複雑な思いで注目されています。また深層人工知能がこの調子で進歩をしていくと2020年には人工知能の知能が人間の知能に並ぶ「シンギュラリティ」(特異点)がやって来て、2045年には人間の知能の10億倍の能力をもつようになるとも言われています。このようなブームの尻馬に乗ったのか、人工知能による自動車の自動運転が近い将来にできるようになるというようなことをマスコミも言っています。もしもそうであるならば、人工知能を上手く取り込んでいかなければ、企業の経営も危ないということになるでしょう。

 

そこで今回の研究会では、人工知能の知性と、人間の知性とを比較して、それぞれの特徴を明らかにすることを第一の目標といたします。そもそも、この知性の性質が根本的に異なるものであれば、「シンギュラリティ」という考え方自体が成り立たないわけですし、またそれぞれの特徴を掴むことが、企業の人工知能導入の戦略にとって重要なポイントとなる筈です。今回はNECで人工知能を実際に研究していたばかりでなく、このような問題点をおさえて書かれた『人工知能の哲学』(東海大学出版から近々出版予定)の著者である松田雄馬博士による人工知能に関する講演と、その本を書評した場の研究所長清水 博による人間の知能の特徴に関する講演を企画いたします。

 

 

【日時、申込み】

 

・開催日:2017年4月8日(土)13:30-18:00  

(受付:12:30より)
・会場:エーザイ株式会社本社ホール/東京都文京区小石川4-6-10

・参加費:3,000円

・申 込

 場の研究所事務局へ下記をご記載のうえメールにてお申し込みください。 
 1.会員の種別(個人・法人) ※非会員のご記入は不要です。
 2.氏名
 3.所属先


 申込先:平丸陽子(場の研究所)  

 E-Mailアドレス:bahiramaru@gmail.com

 申込メールの件名は「4.8参加申込」とご入力下さい。


 【特定非営利活動法人 場の研究所】

  新住所:〒170-0004   東京都豊島区北大塚 1-24-3

 電話:03-5980-7222  

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org

(なおホームページからも申し込み可能です)

 

 

【プログラム概要】

 

第三回テーマ 『AIと場』

 

主催:場の研究所

後援:日本ナレッジ・マネジメント学会

協賛:株式会社博進堂、富士通株式会社、ヤフー株式会社、

株式会社ワークハピネス、エーザイ株式会社

 

13:30-13:35 開会の辞 

 ・高山千弘(エーザイ株式会社 執行役員 知創部長 )

 

13:35-13:45 後援団体からの挨拶

・花堂靖仁先生(日本ナレッジ・マネジメント学会 理事長)


13:45-15:00 セッション1

 ・松田雄馬博士(元(株)NEC)

  『AIの哲学』

 

15:00-15:15  休憩

 

15:15-16:00 セッション2 基調講演 

・清水博先生(場の研究所 理事長)

  『人間と場の知性』

 

16:00-16:15 休憩


16:15-17:45 セッション3

 ・ワークショップ:

  『AIと場について』

 

 閉会の辞
  ・前川泰久氏(株式会社本田技術研究所 社友)

※本プログラムは予定であり内容が変更となる場合もございます。

 

★指定参考文献:清水 博 最新著書『〈いのち〉の自己組織』 

東京大学出版会発行


 

場の研究所メールニュース 2017年3月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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ホームページ:http://www.banokenkyujo.org/

 

 

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2017年3月のメールニュースをお届けいたします。

今年も場の研究所のイベントへの参加をよろしくお願いいたします。

 

◎2月はテーマ:

「いのちの医療とその活用:居場所における共存在性を高めることによって、患者の免疫力を高めて内在的な病を治療する活動」と言うテーマで勉強会を行いました。

 

 15時から17時までは、初めて参加された方が3名ほどいらして場の研究所の活動内容をベースに、場の思想を絵柄ベースで前川理事が説明。清水先生が付け加えるという形で進めました。

内容は前回の紹介とラップするところもありますが、よりわかりやすい絵柄にして早め

の理解をして頂きました。要点を紹介しますと、外側から外観的に捉えている自己と、身体を構成している細胞の活きを内観して内側から捉える自己、そしてそれに関連して局在的自己と、遍在的自己のイメージ。更に、これらの考えに基づいて場に於ける人の存在を卵モデルで表現。最初は、混ざり合わない白身と、その後の白身の広がりと混ざり合いによる共有への変化。

そして即興劇モデルの役者と観客の関係についても説明しました。

 

17時からは、講師はエーザイ(株)の高山様の紹介の同社の社員の寺本 哲之様に体験的で感動的なお話をいただきました。参加者も多く、トータルで20名を越え充実した勉強会になりました。

寺本様は現在エーザイ(株)のメディスンクリエーション部門におつとめで、通称、筑波研究所での新薬の開発をされている博士号をお持ちの方です。

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説明内容:

 寺本様は、これまで脳腫瘍の手術を2回受けた患者の身でありながら、その患者を治療する医薬を創造する者として主客非分離的に考え、そして働くというhhc(ヒューマン・ヘルス・ケア)というエーザイの方針をご自身で実践しておられる方です。寺本様が場の研究所で話される動機は、場の研究所で唱えてきた「〈いのち〉の医療」の方針である共存在を高める(深化させる)ことによって、がんに対する免疫力を高めることができるという確信を、ご自身の体験を通じて得られているからです。そこでこのことを社会に広めること

を大きな目標にしておられるのです。

 

実際、この病を通して得た体験から、自分が多くの人々と共存在をしていて、その多くの人びとに支えられて生きていることを実感できて、本当に今が幸せであると感じている。また自分がこの世の中に存在していることが、それらの皆さんからも「あなたが居て

くれて良かった。」と感謝されることが、強いこころの支えになり、希望を生む。人には「愛、歓び、幸福」を感じると、「歓び、幸せ」に満ちた「こころ」の状態が免疫力を向上に導く。つまり、人間にはHappiness Sensorがあり、支え合って存在しているという「共存在感」

が高まると「歓び」がわき上がり、免疫力が高まる。

 そう考えると人だけではなくて、自然、動物(ペットなど)による癒やし。音楽による癒やしなども歓びをあたえるので、免疫向上効果があると考えられる。

 

〈いのち〉の医療の原理を絵柄にすべく前川理事がトライした絵を紹介。

◎最初は身体の内部環境は、病で不安定。自己治癒力が低下。

⇒周りの人が、あなたが居てくれて、本当に良かった。有り難う。感謝している。

(ドラマの中での価値ある役割)

⇒自分の存在が周りに喜ばれることで、自分も喜びを得る。存在に価値があると認識

することで自己治癒力が増す。

即ち、外部環境における共存在の深化の活きによって、相互誘導合致的に生まれる内部環境における活きが免疫力の強化となる。

 

以上を絵と文字で表した内容でした。

これには、寺本様も「その通りでわかり易い」というコメントを頂きました。

 

その後、清水先生が〈いのち〉の医療における免疫の理論の資料を配布して、簡単に説明されました。

 

主な内容:

 

★〈いのち〉の科学の免疫理論

  物理学の原理にもとづく免疫の理論から

  生物学の原理にもとづく免疫の理論へ

 

◎「静的な場」と「ドラマチックな場」

 ・静的な場:閾値以下の〈いのち〉の与贈

(→〈いのち〉の自己組織なし)

 ・ドラマチックな場:閾値を超える〈いのち〉の与贈が必要

  (→〈いのち〉の自己組織あり)

〈いのち〉のドラマが生まれる。共存在の深化(〈いのち〉

のドラマ)はドラマチックな場でのみおきる。

 

  (〈いのち〉の自己組織と与贈循環の二つはドラマチックな場に

おいておきる同一現象の二面;ドラマチックな場の時間に支配

される)

 

◎〈いのち〉の重層的な自己組織と与贈循環

  自己の外部環境と内部環境の相互誘導合致の裏ではたらく。

  自己の内部環境を外部環境に整合的に合わせると、その外部環境も

  内部環境に合わせて整合的に変化をし、両者が相互整合的な状態に

  向かって鍵と鍵穴のように、相互誘導合致的に変化をしていく。

     

◎免疫によるがんの自然治癒(免疫の生物学的原理)

 上の相互誘導合致の変化におきる「鍵」を変化させる力が免疫力に

相当する。免疫によるがんの自然治癒には、〈いのち〉の重層的な

自己組織と与贈循環ができる居場所の構造と、ドラマチックな場が

生まれる場づくりが必要。

 

◎地球の〈いのち〉の衛星

・存在の宇宙:自己をその内部に主客非分離的に含んだ宇宙

 〈いのち〉のドラマの舞台としての「〈いのち〉の星」地球を含む。

 自己はその「地球の〈いのち〉の衛星」であり、二つとない自己の

存在が、地球の〈いのち〉のドラマの進行に大切な寄与することは

大きな喜びである。

(そのためには内外両環境が相互整合的に合致していくことが必要。)

(自己は地球の〈いのち〉の引力圏にあり、消滅すれば地球に帰る。)

 

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ここで、先生が強調されたのは、共存在の思想が重要であること。

 

貴重な〈いのち〉をいただいて地球の上に生まれてきた自分という「存在」だけでなく、それと同様な他者の「存在」も大切にする。その存在には、主体性や願いがありますから、一緒に生きていることだけの「共生」という概念とは異なっています。政治的な意見の差や文化の差、社会的な地位の差、貧富の差、人種の差、信仰の差などよりも、主体的な存在とその存在を続けたいという願いがまず大切にされるのです。そしてさらにこの思想を、可能な限り類と種を超えて、地球に広げていくのです。

 

この共存在思想を受け入れると、自分の存在が他者に喜んでもらえることが自分の生き甲斐になり、大きな喜びになりますから、互いにその様に振る舞い、また努め合う「共存在の深化」という活きが人びとの集まりに生まれてきます。その共存在の深化のために必要なことは、自分たちが存在する居場所へ、自分の〈いのち〉を与贈することです。

 

ここで〈いのち〉とは、すべての生きもの(生活体)がもっている「存在を続けようとする能動的な活き(はたらき)」のことであり、それは生きものの本能的とも云えるものです。生きものは〈いのち〉をつくりながら生きていきますから、〈いのち〉を居場所に与贈

しても、死ぬことはありません。居場所に〈いのち〉が生まれると、逆に居場所からその〈いのち〉の与贈を受けて、生き生きと生きていくことができます。このことを「〈いのち〉の与贈循環」と言います。(免疫力は居場所から受ける〈いのち〉の与贈という性質をもっています。)居場所に〈いのち〉の与贈循環が生まれると、居場所の場が一変します。それまでの動きのない静的な場が、動きのある「ドラマチックな場」に変わるからです。そして生きものが「役者」となって、居場所を「舞台」とした「〈いのち〉のドラマ」を生みだすために、活気が出てくるのです。

 

複数の生きものがドラマチックな場で共存在していくためには、互いの活きがどこか異なっていて、全体として意味のあるドラマを生みだしていくことが必要です。人間の身体は約60兆個という多数の細胞からできていると言われていますが、この莫大の数の細胞は、それぞれ互いに異なる活きをしながら共存在しています。

 そしてその居場所としての身体に〈いのち〉の与贈循環が生まれて〈いのち〉のドラマが続いていきます。そのドラマによって人間が成長していくのです。

 

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このあと、Q&Aとなり、多くのディスカッションができました。

 

今回は、初めての方も意見を出していただき、実際の障害を持つお子さんや人をサポートしている参加者からも、熱心な質問や自分の進めている方向性に対する議論も出来ました。大変、密なディスカッションとなり有意義な勉強会でした。

ご参加頂いた方々有り難うございました。

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■勉強会のご案内

テーマ:仮題「人工知能(AI)と場の思想」

日時:3月17日(金曜)17時から19時30分までの予定です。

講師は元NEC中央研究所のエンジニアで、脳型コンピュータの研究をされた方です。現在話題になっているAIについての将来性と場の思想についてお話いただく予定です。

清水先生からのコメントをいただきながら進めたいと思います。

 

従来通り15時からワイガヤ的に議論を進めて、17時より勉強会を行います。

 

場所:特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

Email:info@banokenkyujo.org

 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円

 

申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

  (なお、飛び入りのお断りはしておりません。)

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■編集後記

 今回は、寺本様に貴重な体験と共存在の大切さをわかりやすく説明していただきました。存在している事に感謝し、周りに感謝される事。

これは、健康のベースとなる免疫に効果があるとう内容も、大変興味深く聞いて頂けたと思います。

 

 次回の勉強会は、従来通り第3金曜日の3月17日(金曜)に開催いたします。テーマが話題のAIについてですので、興味のある方も多いと思います。ご参加をよろしくお願いいたします。

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org

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追伸:

追加情報として、下北沢「ダーウィンルーム」でのイベント:

「生命を捉えなおす研究会」で3月11日(土)にゲストとして清水先生が参加されます。テーマは「続・二十一世紀の科学者たち」。

申し込み、情報については下記のへご連絡ください。

 

◆ お申込み先

好奇心の森「ダーウィンルーム」担当:清水久子

〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-31-8

tel & fax :03-6805-2638 mail:darwinroom@me.com

営業時間:12:00 - 20:00/不定休あり

http://www.darwinroom.com/

 

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場の研究所メールニュース 2017年2月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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ホームページ:http://www.banokenkyujo.org/

 

 

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2017年最初のメールニュースをお届けいたします。

今年も場の研究所のイベントへの参加をよろしくお願いいたします。

 

◎1月は勉強会テーマ:「内側から見た自分と外側から見た自分」

(情報の氾濫と浦島太郎)を、1月20日(金曜)に開催しました。

 

 15時から17時までは、これまでのように場の思想についての説明をおこない、初めて参加された方に事前の勉強をして頂きました。場の研究所のここ2年くらいの活動内容をベースに、場の考え方をなるべく、絵柄を多くした形で前川理事がアレンジして紹介いたしました。

要点を紹介しますと、外側から外観的に捉えている自己と、身体の活きを通して内観的に内側から捉える自己の差、そしてそれに関連して局在的自己と、遍在的自己のイメージ。

即ち、二領域的な自己の捉え方をまず理解していただいた。更に、これらの考えに基づいて場に於ける人の存在を卵モデルで表現。最初は、混ざり合わない白身と、その後の白身の広がりと混ざり合いによる共有への変化。そして即興劇の役者と観客の関係についても例を揚げて説明。基本は「場の思想」の本をベースにした絵柄でしたので、本を読んでいた方には、かなり理解が進んだと思います。

 

17時からは、清水先生が新年早々、日記に書かれたノートをベースに「〈いのち〉の重層的自己組織と与贈循環」という内容で勉強を行いました。

 

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説明内容:

 自己がその身体を内観する活きと、居場所を内観してそこに自己を位置づける活きとは、どのように関係しているだろうか。

 この問題に回答を与えるのが、〈いのち〉の重層的自己組織と与贈循環である。ここで内観とは、〈いのち〉の即興的なドラマを通じて、その舞台に位置づけられた役者の活きを観ることである。

 

 約60兆個とも言われる自己の身体を構成している細胞の状態によって、居場所における自己の活きが影響を受けることは言うまでもないが、それだけではない。自己の身体は上下二つの与贈循環の交差点として、上下二つの居場所の自己組織を干渉なく進める必要が

ある。そのためには、どのような条件が満たされる必要があるのか?

 

──それは、上層の居場所に生まれる場を受けて、個体の身体に細胞たちが演じる〈いのち〉のドラマの舞台に参観する「観客」が生まれ、その観客の要望にしたがって、役者となった細胞たちがドラマを演じていく傾向が生まれるのである。

 

 このように重層的な〈いのち〉の与贈循環は、自己が役者となって活く居場所のドラマが、そのドラマを演じている自己の身体にどのような影響を与えるかを考える上でも役に立つ。居場所の状態によって健康が左右されたり、身体の形態や人相までが変わったり、

また、生物進化が環境の影響を受けたりすることも、重層的な〈いのち〉のドラマによって同様に説明できる。また場の研究所が研究してきた「〈いのち〉の医療」の原理としても活用される可能性がある。

 

 居場所における〈いのち〉の自己組織(〈いのち〉のドラマ)に影響を与えている「観客」が、煩悩によってつくり出された活きであれば、生存に深刻な影響を与えることになる。だから、「正統な観客」とは、自己の生のみならず死をも、その〈いのち〉によって包んでくる地球的な居場所における〈いのち〉の与贈循環によって生まれる場である。

⇒(自己がその居場所の〈いのち〉のドラマに参加するために必要な活きが、真宗では念仏である。)

 

 〈いのち〉の科学の重要なメリットは、それが単なる知識の展開に終わらず、与贈という実践的な行為をもっていることである。

〈いのち〉の科学は与贈主体と与贈共同体の主客非分離的な実践の科学なのである。

 

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ここで、先生が強調されたのは、共存在の思想が重要。民主主義や資本主義の行き詰まり感が心配で、一緒に生きていくと言う形が崩れてきていて心配である。

 

 

 

このあと、Q&Aとなり、多くのディスカッションがスタート。

 

いくつか紹介します。

1.こころの調和が重要だと思います。それを壊すのは「欲」では?

A:欲は必要であり、それで生きているので持っていて良い。

確かに、民主主義や資本主義での閉鎖的な欲は危険な部分があり、お互いの共存在を無視するのは問題。場の考え方は、<いのち>が出発点。「存在を継続しようとする活らき」であり、ここに「願い」がある。ここが重要です。

 

2.情報の氾濫と浦島太郎の話とは?

A:今の人達は私も含めて、ネットでの情報集め、フェースブックでの情報のやりとり、そしてその情報は刺激が強く、あっという間に流れ去っていく。その情報を追いかけていて、我に返ると驚くほどの時間が過ぎている。それは浦島太郎が竜宮で「鯛やヒラメの舞い踊り」を毎日楽しみ、我に返って自分の故郷に帰ってみると、故郷はすっかり変わっていて、開けてはならない玉手箱を開けて、現実の我を見てみたら、もう取り返しのつかない老人になっていたということに似ているように思う。現在社会には共存在の基盤が薄れてきているのではないだろうか?

 

3.共存在の大切さは理解していますがSNSやラインで仲間外れが問題になっている。仲間的な関係から抜け出しても良いという考えやそのためのセーフティネットも必要では?

A:それは、本来の共存在ではありません。本当の共存在は相手の主体性を大切にし、お互いを認めることです。そういう観点から見ると、ラインでの仲間外れは、本当にお互い

を認め合うレベルでは無く、群れの中にいるかいないか?という外観的な判断のみだと思います。

 

4.共存在は大切なテーマだと思います。でも、なかなか違いを認めることが難しい世の中だと思います。障害の人達は、その観点で見ると、なかなか違いを認めて共存在という考えが理解されないと思います。横浜の事件もそうです。でも、自分自身は障害を

もった子供と接していて、逆に自分が救われるとか、助けてもらうという経験があり、子供達が自分に役割をあたえてくれている。

そして、子供達も役割を持っていると考えています。

A:全く同感です。その通りで共存在の考えがもっと広がることが必要だと思います。

 

等々

 

以上のように、密なディスカッションとなり有意義な勉強会でした。

ご参加頂いた方々有り難うございました。

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■勉強会のご案内

テーマ:「いのちの医療とその活用:居場所の共存在性を高めることによって、患者の免疫力を高めて、内在的な病を治療する活動」日時:2月17日(金曜)17時から19時30分までの予定です。

講師はエーザイ(株)の高山様の紹介の同社の社員の方に体験的で感動的なお話をいただく予定です。清水先生からのコメントをいただきながら進めいと思います。

 

 

従来通り15時からワイガヤ的に議論を進めて、17時より勉強会を行います。

 

場所:特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

Email:info@banokenkyujo.org

 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円

 

申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

  (なお、飛び入りのお断りはしておりません。)

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■編集後記

 今回も初めての方が数名いらして、最初は場の思想の説明を絵柄を使っていたしました。Q&Aや感想も多くいただいて、良かったと思います。少々難しい内容も有りましたが、清水先生の細かな説明で場の理論の基礎的な考えのレベル向上ができたと思います。

今回も、参加して良かったと言う声をいただきました。

 

 2017年2月は従来通り第3金曜日の2月17日(金曜)に開催いたします。

よろしくお願いいたします。

 

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

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場の研究所メールニュース 2017年1月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

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「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。

                         (清水博)

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2016年も残り僅かとなりました。

 

本年は研究所の引っ越しも有り、大きな節目の年となりました。

 

お陰さまで、活動も一歩一歩ですが、ホームページの改良もふくめ

前進できたことに感謝しております。

 

2017年も皆さまのご支援を賜りながら、これからの時代の指針を共に

創りあげて行きたいと考えています。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

◎12月は勉強会テーマ:

「場の研究所の今年の総括と来年の展開について」を、

12月16日(金曜)に開催しました。

 

15時から17時までは、ワイガヤということで、

初めて参加された方々3名いらっしゃったこともあり、

場の研究所のここ2年くらいの活動内容の紹介

をしながら、場の考え方を説明。

 

特に、勉強会や共存在企業研究会のダイジェスト、

シンポジウムなどでのキーとなる考え方の紹介をしました。

 

実際の写真や資料を使いましたので、理解されたと思います。

 

このプレゼン内容は前川理事がアレンジして説明いたしました。

 

17時からは、実績のレビュ-として再度まとめて説明。

 

説明内容:

1.理事会・総会

2.講演会

3.共存在企業研究会及びシンポジウム(場の研究所主催)

4.場の勉強会 

5.与贈の会

6.著書 

7.メールニュース 

8.ホームページ

9.場の研究所の引っ越し

10.場の研究所のスケジュール

 

10番目にある、スケジュールの中で、2017年も勉強会、

シンポジウムなど今年と基本同じ、内容を展開する予定を

報告しました。

 

特に追加情報としては、下北沢にあるダーウィンルームさん

との共創会を検討する話もいたしました。

 

その後、清水先生からの資料をベースに議論して行きました。

 

清水先生の資料:共存在原理と与贈共同体

(少々長いですが、当日の資料をそのまま載せます)

 

 マスコミの予想に反して、トランプ氏が米国の

次期大統領に選出された原因が明らかになってきた。

 

それは、資本主義経済のグローバル化が実体を超えて

進んだために、近代的な国民国家 nation state の

主体となってそれまで国家を支えてきた中流の人々の

存在が圧迫されて国家の基盤が傾いたことによって

おきた国民国家のグローバル化経済に対する揺り戻し

であった。

 

近代的な国民国家の揺り戻しを暗示するような変化が、

英国を始め他でも幾つか見られるし、今後もそのような

動きが増えていくと思われる。

 

 21世紀は地球文明の時代、すなわち地球全体を一つの

システムと考えなければならない時代である。

 

しかし、この21世紀のシステム論は、20世紀の

システム論──近代的な国民国家を基盤にした民主主義の

多数決原理と資本主義経済の競争原理──とは、全く

異なるものであることは明らかである。

 

少し考えてみれば分かるが、21世紀には多様性と主体性

が重要なテーマになる。

 

そこで必要になるのは力の弱いものの存在への配慮である。

 

多数決原理の裏には競争原理があるから、存在しているものの

主体性が競争原理を超えて重んじられなければならないのである。

 

この点に十分な配慮がされないまま、20世紀のシステム論が

そのまま21世紀に使われてきたために、内部矛盾が生まれて

行き詰まりが生じたのである。

 

つまり必要なのは、旧いシステム論を乗り越える具体的な

方法である。

 

 20世紀の国民国家の基盤は近代社会であり、その

システム論は近代における「近代人の発見」(自我の発見)

と結びついて発展してきたものである。

 

したがって、この人間像を変えないかぎり、その上に

つくられてきたシステム論を変えることはできない。

 

地球文明の時代の人間像は、人間ばかりでなく、

人間とそれ以外の多様な生きものとの共存在が自然に

できるものでなければならない。

 

一つの時代の人間像を決めている活きは一体何だろうか。

 

日本の近代社会に住んでいる自分自身のことを考えてみると、

私が日常的に生活しているときに、「この振る舞いは

近代人らしいだろうか?」などと、自分の行為を一々

自分の意識で判断しながら生きているわけではない。

 

近代社会という居場所のなかに生きていることによって、

無意識のうちに近代人として振る舞っているのである。

 

従って人間像としての近代人を越えて地球文明の人間に

なることは、たとえ小さくまた不完全であっても、

共存在の居場所をつくって、そこで無意識のレベルから

共存在的に振る舞うことができる状態をつくり

ださなければならないことになる。

 

 近代社会というシステムでは、個人は互いに分離している。

 

またそればかりでなく、その個人の存在が居場所とも切れて、

「我とそれ」の関係になっているから、個人は互いに独立している。

 

そしてその個人の存在の間には競争原理がはたらいているから、

その近代社会というシステムのなかで生きていくためには、

基本的に独立して相互に競争しなければならないという原理に

縛られてしまうことになる。

 

しかし21世紀になって、それまで社会を主体的に担ってきた

人々が大量に弱者となって、社会の基盤としてはたらいてきた

競争原理を否定する活きをしているために、内部矛盾が生まれ、

どうしても競争原理に代わる共存在原理を柱にする新しい時代の

人間像を発見することが必要になってきているのである。

 

そのためには、無意識のレベルから変わらなければならない。

 

 

 人間の無意識を系統的に詳しく研究してきたのは仏教の

唯識論しかない。

 

それによると、人間の意識の奥底には、無意識がはたらいていて

意識の活きをコントロールしている。

 

しかしその活き方は一方的で、意識の方から逆に無意識を

コントロールすることはできない。

 

また無意識は性質の異なる二つの層からできており、

表層的な無意識を末那識(まなしき)、深層の無意識を

阿頼耶識(あらやしき)という。

 

末那識の活きは利己的であるが、それによって人間は

自立することができる。

 

また阿頼耶識の活きは利己利他的(共存在的)であるが、

それは末那識の活きを通して、それを超えるという

形でしか現われることがない。

 

 末那識の影響を強く受けているのが近代人の意識であるが、

多くの弱者との共存在という現実的な課題が、阿頼耶識に

支えられた意識をもつ新しい人間像の出現を必要として

いるのである。

 

ここで誤解を避けるために指摘しておきたいことは、

20世紀のシステム論を基盤にしたこれまでの社会では、

強者が弱者を支えるという構図になっていたが、そのことが

破綻したのが現状であり、それとは別の共存在的な方法が

必要になっているのである。

 

その方法は、強者も弱者も共に居場所につながる

「生活のドラマ」の役者として、それぞれ存在を主体的に

表現することができるように、互いに支え合うという方法である。

 

言い換えると、21世紀の共存在社会のシステム論にはいわゆる

「おたがいさま」の関係が必要になるのである。

 

 共存在社会のシステム論が近代社会のシステム論と

異なるのは、後者の深層基盤となってきた末那識よりも、

さらに深層にある阿頼耶識の活きに基盤を置かなければ

ならない点である。

 

これは末那識の活きを捨てて阿頼耶識の活きを選択する

ということではなく、阿頼耶識に達するまで無意識の活きを

深めるということである。

 

結論から言えば、そのために必要な行為は与贈──見返りを

求めずに、自己の活きを居場所に差し出すこと──である。

 

だから、おたがいさまがつくる共存在社会は与贈に

よって生まれる与贈共同体なのである。

 

この内容に対して、いくつか意見が出ましたので、紹介します。

 

 

<勉強会での意見・コメント>

 

・グローバル化した社会がこわれつつある。 

 

英国、アメリカ・・・経済が社会や政治をささえてきたのが、逆転。

 

・地球を一つとして捉えるべき。20世紀のシステム論は成立しない。

 21世紀は多様性と主体性が重要になる。

 弱者が生きていける世の中へ!

 

・小さな領域での存在の考え方。クルミドコーヒーの様なもの。

 弱者との共存在が重要。

 

・地球文明の時代である21世紀を、20世紀のように利己的な

 末那識の活きだけで生きていくのは難しい。

 末那識に留まるのではなく、さらにその深層にある共存在的な

 阿頼耶識の活きが必要。

 

・相撲で言えば、末那識の活きで相撲をとって、すでに

 土俵の外に出ているのに、まだ残った!残った!はない。

(皆さんが共感を呼んだ言葉:土俵の内外のない共創が必要では?)

 

・身体が存在して居る場に他者の身体も存在。

 内側から一緒になる。

 他者にあげているように見えるが、場に与贈している。

 与贈主体の目は内側にある。

 

ここで、清水先生の唯識の説明が入りました。

 

「人間が何かを認識するという行為を、唯識論は次のように

四段階に考えて四分と呼んでいます。

 

先ず認識の対象になるもの相分(そうぶん)

があって、それを見ている自己すなわち見分(けんぶん)があり、

相分と見分の間には、「見られている見ている」という客と主の

関係が成り立っていると考えます。

 

私たちが、次々とフェイスブックを見て「いいね」とボタンを

押している状態がこれです。

 

しかしそのようにフェイスブックを認識してボタンを押している

自己をさらに見ている(自覚している)自己があり、それを

自証分(じしょうぶん)と言います。

 

ポケモン・ゴーなどに夢中になっているときには、この自証分が

はたらいていませんから事故にあったりします。

 

しかし唯識論によると、自己の活きは自証分で終わりではなく、

その自証分の活きをさらに見ている自己があり、これを

証自証分(しょうじしょうぶん)と名づけています。

 

これは認識している自己の行為がもっている真実味を広い人生の

居場所から捉えていることに相当します。

 

学者というものは、この証自証分による反省を経た真実を

世に知らせる活きをしなければならないのですが、最近は

業績を積み上げるのに忙しく、そのようなことをする人が

減ってきたと言われています。」

 

・良い学校に入れば、良い大学にはいって、良い企業に

 はいって、老後も楽に生きる。

 このおどしにあおられて生きているのはおかしいのでは?

 普通の人になってほしいということはマイナスでは?

 

・経済を引っ張るのは普通の人で無く、ユニークな

 メンバーがいないと、みんな同じでは行き詰まるのでは?

 これからは唯一の人が経済を引っ張るのでは?

 

・自分に与えられた、いのちを大切に生きる。

 他人もそうであると理解すること。

 

 

以上のように、密なディスカッションとなり、

有意義な勉強会でした。

 

ご参加頂いた方々有り難うございました。

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■勉強会のご案内

 

テーマ:「内側から見た自分と外側から見た自分」

    (情報の氾濫と浦島太郎)

 

日時:1月20日(金曜)17時から19時30分までの予定です。

 

2017年最初の勉強会ですので、清水先生を中心に、

新しい時代にむけて、場の議論をしたいと思います。

 

従来通り15時からワイガヤ的に議論を進めて、

17時より勉強会を行います。

 

場所:特定非営利活動法人 場の研究所

 

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

 

Email:info@banokenkyujo.org

 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円

 

申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

  (なお、飛び入りのお断りはしておりません。)

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■編集後記

 今回は初めての参加の方も多く、初歩的な部分も説明し、

現在の世界的な問題を捉えて、場の理論での分析、

今後の方向性の議論出来ました。

 

また、質問や考え方の提案も活発で、場の理論の基礎的な

考えのレベル合わせもできたと思います。

 

とても参加して良かったと言う声をいただきました。

 

 2017年1月は従来通り第3金曜日の1月20日(金曜)

 に開催いたします。

 

 よろしくお願いいたします。

 

 

特定非営利活動法人 場の研究所

住所:〒170-0004 東京都豊島区北大塚 1-24-3

電話・FAX:03-5980-7222

Email:info@banokenkyujo.org

ホームページ:http://www.banokenkyujo.org